世帯平均の実質所得は経済危機前の水準まで回復せず-全国家計調査2014年版-

(メキシコ)

米州課

2015年08月04日

 国立統計地理情報院(INEGI)によると、2014年の世帯平均の実質所得は月額1万3,240ペソ(約10万2,000円、1ペソ=約7.7円)で、前回調査(2012年)時より3.5%減少した。経済危機前の2008年と比べると14.2%低い。2010年以降、実質GDP成長率はプラスを維持しているものの、世帯所得向上には貢献していないようだ。約4割の世帯で現金の収入を支出が上回っている。そうした中で娯楽や個人用品・美容などへの支出が増えており、貧しい層においても生活を楽しむための消費は拡大傾向にある。

ビジネス短信 51e78516cb3870e8

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