実質賃金の上昇、2009年からほぼ凍結状態−欧州労働組合研究所が発表−

(ベルギー)

ブリュッセル事務所

2013年08月12日

欧州労働組合研究所(ETUI)は7月28日、EU加盟国の賃金上昇などを示す「賃金地図」を更新し、2009〜2012年のベルギーの賃金上昇率(年平均)は物価の影響を除いた実質で0.0901%だったと発表した。2008年12月に労使の代表が合意した「2009〜2010年の全国職業間合意(AIP)」や2011年に出された王令によって、賃金上昇が抑制されたことなどが背景にある。連邦政府は企業の競争力強化のため、2013〜2014年の賃上げの凍結あるいは緩やかな削減を決定しており、賃金抑制圧力はしばらく続くとみられる。

ビジネス短信 52043c59606f8

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