財政赤字削減と景気回復の両立が課題−11年度予算案発表−

(アイルランド)

ロンドン発

2010年12月09日

レニハン財務相は12月7日、「財政再建計画2011-2014」の初年度となる11年度(1〜12月)予算案を発表した。予算案によると、90年代からの急成長で拡大した政府支出や社会保険税制などを見直し、財政赤字を60億ユーロ削減する。IMFは予算案を財政再建に向けた政府の固い決意として歓迎しているが、政府はリーマン・ショック後の09年度予算で、所得税の見直し、景気刺激策としての税優遇措置などで財政支出を増やしており、財政赤字削減と景気・雇用回復の両立に向けて、あらためて実行力が問われそうだ。

ビジネス短信 4d00499bc5440

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