特集：アフリカ進出における現地・第三国企業との連携可能性「アフリカ主要企業リスト」の紹介

「アフリカ主要企業リスト」シリーズとして、別表のとおりアフリカ23カ国を対象に、各国の有力企業559社の情報を収集して、地域・言語ごとに5本のリストに取りまとめた（本シリーズとは別に、2017年度に作成した「ケニア主要企業リスト」（122社収録）も併せて紹介する）。各社の事業概要のみならず、関心分野や日本との連携可能性も紹介しており、日本企業が現地パートナーを検討する際の参考となるよう心掛けた。各リストの概要は以下のとおりだが、企業情報等の詳細は各リストのウェブサイトを参照されたい。

北アフリカ：モロッコ（36社）、エジプト（30社）など4カ国の95社を掲載。主な業種としては、金融、流通、製造業など。主な掲載企業例として、造船、マリンナビゲーションシステムの販売、電気・電子系統のメンテナンス大手で、日本企業との提携に多いに興味があるSoremar［モロッコ、情報通信技術（ICT）］など。

西・中部アフリカ仏語圏：コートジボワール（35社）、カメルーン、セネガル（各8社）など9カ国の70社を収録。主な業種としては、流通、アグリビジネス、製造業など。主な掲載企業例として、欧州系を中心にハイエンド製品の代理店となっており、日本の高級ブランド取り扱いを強く希望するFadco Company（コートジボワール、流通）など。

西アフリカ英語圏：ナイジェリア（104社）、ガーナ（34社）の2か国138社を掲載。主な業種としては、流通、製造業、アグリビジネスなど。主な掲載企業例として、電子商取引（EC）サイト運営会社で2017年のマサチューセッツ工科大学「Smartest Companies」に選ばれた唯一のアフリカ企業であるEcart Internet Services（ナイジェリア、ECサイト）など。

東アフリカ：ウガンダ（50社）、タンザニア（32社）、エチオピア（29社）の3カ国111社を掲載。主な業種としては、医療、流通、食品など。主な掲載企業例として、トラック・トレーラーの荷台貨装、工場建屋用の金属資材など金属加工業で日本式のカイゼンにも取り組むMaru Metal Industry（エチオピア、製造業）など。

南部アフリカ：南アフリカ共和国（95社）、モーリシャス（16社）、モザンビーク（14社）など5カ国の145社を掲載。主な業種としては、金融、流通、製造業など。主な掲載企業例として、世界最大のコミュニケーション・ネットワークを有するとされるEpic Communications（南アフリカ共和国、通信）など。

（参考）
ケニア：食品加工（24社）、アパレル・テキスタイル・ガーメント（10社）、ICTアプリケーション＆ソフトウェア（11社）など、9つの産業に分けて122社を掲載。主な掲載企業例として、1962年創業、アフリカで最初に被覆鋼を生産し、鉄骨造ルーフィングの生産量ではアフリカ最大規模を誇るMABATI ROLLING MILLS (MRM) LTDなど。