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日本産食材サポーター店インタビュー 伊勢の國
サクラサク別館

日本産食材を使い、日本そのままの味を提供
種類豊富な日本産酒類でタイ人ファンも獲得

所在地:バンコク(タイ)

料亭仕込みの日本の味をバンコクへ

懐かしい日本の味が味わえると在住日本人から高い支持を集める「伊勢の國 サクラサク別館」。メニューには、三重・岐阜の郷土料理のほか、珍味や創作ものまで多彩な料理が並ぶ。母体は三重県の青果卸で、同地で居酒屋を経営。ここが海外進出1号店となる。バンコクでも特に日系店舗が軒を連ねる通りに位置し、日本人駐在員の利用も多い。

お話をうかがったのは、オーナーで板前歴30年の伊藤成浩(いとうしげひろ)氏。三重の老舗料亭旅館で10年、しっかりと基礎から身につけた後、高級ゴルフクラブやホテルのレストランで和食を担当。その間にも、厨房の仲間を通じて中華や洋食のコツも会得、ラーメン作りも経験した。食の現場を縦横無尽にかけ回った経験は、店を代表するメニューにも表れている。本場四川の辛味に日本テイストが溶けあう「マーボー豆腐」に、たっぷりのラードでコンフィする四日市名物「大トンテキ」。特に好評を得るのは「和牛すき焼き」。日本人は言うに及ばず、外国人からの評判も上々だ。

人気メニューはブランド和牛

「うちは高級店ではありませんから、価格の範囲内で可能な限り日本の味に近づけることを目標にしています。気軽な居酒屋メニューから、贅沢なすき焼きまで。普段使いから接待まで。無理なく、この国にあったスタイルを心がけています。とはいえ、自分がおいしいと思うものしか出したくないので、タイ人の味覚に寄せたアレンジは考えていません。妥協しない日本の味で勝負する。そんな店が海外で広く認められるよう頑張っています」。そう語る伊藤氏入魂のメニューは、和牛の魅力を引き出す「溶岩焼き」と「和牛たたき」。使用するのは、岡山が誇る「千屋牛」。ブランド和牛についてはタイ人の関心が高く、銘柄を気にする傾向にあるようだ。もう一品は日本のソウルフード「おでん」。練り物だけでなく、大根も日本から取り寄せている。土壌の質が違うので仕方ないですが、こちらの大根は固くて火が通りにくい。出汁が染み、箸がすっと入るよう仕上げるには、日本産がいちばん。今後は、甘みの強いトマトや白菜など、日本野菜の取り扱いをもう少し増やしたいですね」

手に入りやすくなった日本産食材

実は伊藤氏、12年前にもバンコクの日本料理店に勤めている。当時はサプライヤーの数も少なく、日系スーパーの品揃えは現在と比ぶべくもなかったという。「その時はなんとかタイにある材料を駆使し、創意工夫で和食に仕立てていました。お客様からの要望にも全力で応えることができず、歯がゆい思いもしたものです。今現在は、魚介の9割以上が日本からで、サプライヤーにリクエストを出す形が基本。時期のもの、希少食材、地方の名産品は特に力を入れています。私の出身地である岐阜の朴葉みそ、飛騨高山の赤かぶもそうですね。お客様も喜びますし、儲けが薄くなっても、きちんとした本物の味を提供したいので」。

日本産酒類は150銘柄以上を揃える

「サクラサク」には夜な夜な、真の酒好きが集う。多彩に揃う焼酎は60種類、リキュール類が15種類。日本酒だけでも80種類以上。「日本酒は焼酎に比べてどうしても好みが限定されますが、お客さんのリクエストに近い味のものを出したい。どうせなら出身地の銘柄も揃えてあげたい。そう思いまして」と伊藤氏。芳醇な香りが飛ばないよう、専用の冷蔵庫を設けて温度管理にも余念がない。また、日本酒の中から3種類を選んで飲み比べができるセットも用意し、初心者や外国人にも配慮する。

「日本酒は鮮度が命。開封後は劣化も進むので、試飲としてお客様にふるまう日も。これがキッカケで日本酒の味に目覚めたタイ人のお客さんもいて、『これまで日本酒は苦手だったけど、おいしい!』って言われると嬉しくてね。日本酒は日本を代表する酒ですから、タイ人の皆さんにもぜひ知ってほしい。いろいろ試せば、好みの銘柄が必ず見つかりますから」。酒類を含め、日本産食材の普及に尽力する伊藤氏。「普及というか、布教です」といたずらっぽく笑った。

伊勢の國 サクラサク別館
9/15-18 Soi 33, Sukhumvit Rd., Khlong Tan Nuea, Wattana, Bangkok
(+66)02-662-3662
www.bangmeshi.com/shop/sakurasaku外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます