海外における日本産食材サポーター店認定制度
日本産食材サポーター店インタビュー JAPAN RAIL CAFE
シンガポールの日本好きが足繁く通う日本の情報発信地
マンスリーで紹介する日本各地の味や文化が好評
所在地:シンガポール

「日本と全く同じクオリティ」で一息つける、日本ファンのオアシス
JR東日本グループがインバウンド誘客の場として、日本が大好きなシンガポール人をターゲットに「日本を体感でき、日本ファンのお客さま同士が情報交換できる場」をコンセプトに2016年にオープンした「JAPAN RAIL CAFE」。シンガポールビジネス街の中心に立つ最高層ビル「Tanjong Pagar Centre」の1Fに構えるカフェは、多くのビジネスパーソンや日本のカルチャーを求めて足を運ぶ日本ファンで連日超満員である。「日本と同一のオペレーションマニュアルに基づき、材料を正確に計測して作っているため、調理スタッフが変わっても味は変わりません。いつも同じクオリティの料理を提供しています」と話すのはゼネラルマネージャーの小林潤氏。「お客さまは、ローカルの方が9割ぐらいでしょうか。日本に行ったことが3、4回はあるような、日本好きの20〜30代の方がメイン」とのことで、日本好きが集まって楽しめるイベント満載の社交場としても機能している。新潟フェアではGALA湯沢スキー場の協力でスノーマットを使ったスキー・スノーボード体験イベントを実施。また、「静岡フェアでは特産のわさびをおろして食べる企画を立て、わさびマヨバーガーを紹介しながら、わさびをPRしました」と手応えを感じている様子で振り返る。今後についても、「店舗前の大きなイベントスペースをフルに使って、家族で参加ができる日本の祭りや、運動会などをぜひ企画してみたいです」と意欲満々だ。

「日本のカルチャーが好きでたまらない」日本語堪能なスタッフがお出迎え
「お客さまに、日本についてより深く、持続的に興味を持ってほしい」と、毎月キャンペーン地域を設定し、各地域の魅力を情報発信している「JAPAN RAIL CAFE」。日本の大ファンというスタッフは、茶道や書道、陶芸など幅広く日本文化を学んでいるだけに話題も豊富。イチ押しの情報を熱心に伝えてくれる。また、店内には訪日旅行の際の行程等について相談にのる専門スタッフが常駐しているほか、鉄道パス類を販売する旅行カウンターもある。常連客からは「とても親切に日本のことを教えてもらえるので嬉しい」、「今までなかったコンセプト・カフェで、新鮮。食事もとても美味しい」などなど、評判も上々のようだ。

「具を見せてごはんは隠し気味に」それがシンガポール・スタイル
「ここのカレーは、日本のカレーと同じ味。シンガポールで一番美味しい」と、常連客が太鼓判を押す「WATASHINO CURRY RICE」(S$18)は、十穀米の上にクリスピーチキンとサラダ、目玉焼きがのったボリューム満点の一皿。インド風カレーが主流のシンガポールでは、辛さがマイルドで、野菜やお肉がゴロゴロと入っている日本のカレーは大人気なのだそう。ごはんとカレールーの割合は、日本では5:5なのに対し、シンガポールでは肉が好まれ炭水化物は脇役とされるので、盛り付け方も具材をごはんに乗せるスタイルにアレンジしている。使われているお米は岩手県などの日本産で、10種類の穀類を混ぜて贅沢に炊き上げている。

物販コーナーでシンガポーリアンの需要をリサーチ
「日本ファンが集まる場ですので、新商品のプロモーションをしている国内各自治体やメーカーに陳列棚を提供し、シンガポーリアンの需要をリサーチするスペースとして活用いただいています。また、フェア地域の地元食材をテーマにした販売を行うこともあります。日本の駅ナカでも実施していますが、例えば『瀬戸内レモン(スナック、ドリンク、ジャムや瀬戸内の紹介)』、『さくら(さくらラスク、さくらパン、さくらティー、さくらのお花見情報)』、『ぶどう(ぶどうパン、ワイン、ゼリー)』等々、これからもテーマで区切ることで新しい価値を生み出していきたいと思っています」(小林氏)。

JAPAN RAIL CAFE
5 Wallich Street, #01-20, Tanjong Pagar Centre, 078883
+65 6385-5422
https://www.japanrailcafe.com.sg