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日本産食材サポーター店インタビュー バンコク伊勢丹

お客様に喜んで頂くため
特徴ある商品と独自の提供方法で集客を図る

所在地:バンコク(タイ)

食品フロアはまるごと日本がコンセプト

バンコクの中心部、BTSサイアム駅とチットロム駅の中間に位置する「バンコク伊勢丹」。2015年11月に5階フロアを「Washoku Gallery」としてリニューアルした。日本の食材と日本ならではのサービスの両輪が揃った「this is japan」がコンセプトだ。

「メインの客層であるタイ人は、頻繁に日本旅行をしている方が多いので、お客様に教えて頂くことも多いです」と話すのは生鮮食品のシニアエグゼクティブを務める磯野洋亮(いそのようすけ)氏だ。同フロアでは日本産食材も数多く扱っている。輸入コストがかかる日本産食材を安価に提供することは難しいため、旬を意識してお客さんが「この品質ならこの価格でも納得できる」モノを揃えている。

白桃やマスカットなど旬の果物が人気

なかでも、旬の日本産食材は集客力アップには欠かせない。2週間の期間限定で販売する岡山産の白桃はその好例だ。味のピークを鑑みながら1週目には「おかやまゆめ白桃」を、2週目には「清水白桃」を販売し人気を得た。こういった高級日本産食材を入荷する際には、VIP客に「○○産の旬の食材が入荷する」とSMSや電話で事前に連絡し、集客している。同じく岡山産の「シャインマスカット」は、1房4,100バーツという価格にもかかわらず、あっという間に完売に至った。日本産フルーツにはタイ人富裕層の固定客がついており、生鮮食品売り場の中でも人気が高いという。

直近では、丑の日のイベントで販売したうなぎの名店「つきじ宮川本廛」の国産うなぎ蒲焼が反響を呼んだ。うなぎを半分に切って2枚並べて手焼きし、老舗うなぎ専門店らしさを演出した蒲焼は、まとめ買いする客も現れたそうだ。「タイ人にはうなぎはあまり好まれないと思っていましたが、結果的には大成功でした。今後は、例えば、サンマを炭火で焼いてその場で食べられるようにするなど、単にモノを売るだけでなくコトを売っていきたいですね。タイ人がまだ体験したことがない日本の本物を提案していくのがバンコク伊勢丹の役割だと考えています」。

課題は酒類と魚介の新規開拓

日本産酒類の売れ筋No.1は「獺祭」だ。日本人だけでなくタイ人の間でも圧倒的な知名度の高さが売れ行きに直結している。ただし、「獺祭」に次ぐ人気商品はまだ不在。次の「獺祭」を育てるべく、埋もれた日本酒を見つけ出すのがこれからの課題だという。

「魚介類の産地開拓も課題の一つ。現在のところ、若干北海道に偏っているため、今後は宮古や大船渡、気仙沼、石巻など東北の底魚や、鳥取の境港で揚がるタイ人が大好きな紅ずわい蟹も強化してきたいです」。寒い海で育つコチやカレイ、ヒラメ、タラ、アンコウといった東北地方の底魚は、魚の旨さの決め手となる脂の乗りが良く、特徴を出しやすい商品といえる。現在、取引のある仕入れ業者18社(うち3社が日系企業)と連携を取りながら、「バンコク伊勢丹」でなければ買い求められない日本産食材の品揃えにさらに磨きをかけていく計画だ。

マーチャンダイザーが食材の説明を行う

また、同店では商品を販売する際、情報の付加にも注力している。「お客様の多くは今晩の料理は何にしようかと考えながら買い物をされているので、料理の提案は非常に重要です。例えば、販売員が日本産のネギの調理方法を説明したり、具体的なレシピや材料を紹介したりすることもあります」。マーチャンダイザー自らが店頭に立ち、日本産の果物などを勧めることも。産地や品種毎の違いや高い価格の背景を掘り下げて説明すると、主に贈答品需要の開拓につながるそうだ。「お客様に商品を説明する際には、その食材を切り口に産地のPRにつながることを意識しています」。磯野氏を含むマーチャンダイザー3名の目利き力と情報力に支えられた「バンコク伊勢丹」は、日本全国から良いものを探し出し、タイ人に紹介するという役割を担っている。

バンコク伊勢丹
4/1-4/2 Central World, Rajdamri Rd., Pathumwan, Bangkok
(+66)02-255-9898-9
www.isetan.co.th外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます