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海外における日本産食材サポーター店認定制度

日本産食材サポーター店インタビュー DARUMA(ダルマ)

メキシコでの日本食普及の立役者。
日本産食材を使用して「DARUMAの味」を

所在地:メキシコシティ(メキシコ)

メキシコでの日本食文化を築いた菅原氏

メキシコシティに長く住むメキシコ人で日本食レストラン「DARUMA」を知らない人はいない。他の日本食レストランにはない45年もの歴史を持つ老舗だ。オーナーは菅原譲治氏。現在はメキシコシティに5店舗を展開している。「Torikatsu」やチーズの串揚げである「 Kushiage de queso」など、今やメキシコで定番となった日本食の揚げ物も、発祥はDARUMAとされている。菅原氏は日本食黎明期の1975年に日本食レストランDARUMA1号店をオープン。当時は未だ日本食が認知されておらず、現地の人々から受け入れてもらうことに苦戦したが、彼らに合う日本食を試行錯誤して追求を重ねた。メキシコ人の味覚にあった寿司を提供し、80年代の寿司ブームの立役者となる。「今日のメキシコ人が慣れ親しんでいる寿司の形式は、菅原氏が作り上げたと言っても過言ではない。」と言われるなど、メキシコ人が日本食に触れるきっかけを作った。菅原氏は、メキシコにおける日本食文化普及に大きく貢献したとして、2018年に日本政府から日本食海外普及功労者表彰を受賞した。

メニューは寿司や刺身、鉄板焼きや揚げ物、麺類など様々な日本食を用意。メキシコ人の口に合う様に改良したメニューが並ぶ。顧客の9割以上がメキシコ人。創業以来長年親しまれ支持されてきた「DARUMAの味」を求めて昼夜問わずメキシコ人が足繁く通う。

メキシコの老舗レストランが日本産食材にこだわる理由

日本食材にはこだわりがあり、その理由は約45年前まで遡る。菅原氏がDARUMA1号店を創業した当時は、ほとんどの日本産食材は日本から直接のみならず米国経由でも輸入禁止。メキシコで採れる食材のみを使用せざるを得なかった。メキシコ人の好みや日本食に対するイメージが定まっていない中、試行錯誤する日々を送った。1985年頃から日本産の食材が少しずつメキシコで手に入るようになり、日本米や醤油など一般的な食材の調達に心配をすることが減りつつあったという。その経験があるからこそ、現在の日本食材の豊富なラインナップに対して感謝するとともに食材選びには細心の注意を払っている。

DARUMAでは様々な日本産の食材を使用しているが、日本産「カニカマ」を使用したお寿司と天ぷらが一番人気の料理だ。「DARUMAで使用しているカニカマの原材料は本物のカニ。通常のカニカマとは味や風味ともに全く違う。 」という。「DARUMAはメキシコ人に合う日本食の味を追求してきました。しかし日本食として提供するからには、日本食とかけ離れた料理を提供することは許されません。その中でどうしても現地メキシコの食材では出すことができないDARUMAの日本食の味があります。」と菅原氏は語る。メキシコ在住歴53年の知見と人脈を生かして日本食材の調達には力を注いでいる。

日本酒・焼酎の魅力をメキシコへ

現在DARUMAでは日本酒の普及・販売に力をいれている。「定期的に60人ほどのメキシコ人を集め、日本酒のテイスティングイベントを開催しています。イベントの開催目的は3つあります。1つ目は日本酒本来の美味しさに気づいてもらうこと。2つ目は、日本酒と日本料理を合わせて食べる魅力を知ってもらうこと。3つ目は、焼酎への関心に繋げること。日本酒の美味しさに気づき、様々な料理とのペアリングについて知ってもらうことで『日本酒』『日本料理』の更なる消費実現に向けた可能性が広がります。日本酒への理解を深めてもらい、その魅力を知って頂ければ、焼酎も受け入れてもらえる可能性があると考えています。メキシコでは、焼酎は日本酒に比べて圧倒的に消費量が少ないです。しかし日本に仕事や旅行で訪れたメキシコ人のなかには、日本酒より焼酎という方も多くいます。メキシコ国内での日本食レストランや日本への旅行者が急速に増加していることから、メキシコシティ在住のメキシコ人の人々にとって日本食がより受け入れられやすくなっており、日本食市場が年々大きくなってきていることを肌で感じています。日本酒や焼酎をはじめ、日本産食材には無限の可能性に満ち溢れています。」と菅原氏はいう。

日本産食材で市場開拓へ

「DARUMAの課題は、若者層の取り込み。長年の地域に根付いた顧客は定着しているが、若者世代に対しての訴求が急務です。ある程度日本食に知見のある若いメキシコ人を新規顧客としてターゲットに据えて新しいチャレンジをする必要があると考えています。例えば、日本産食材を使用した新しい料理の提供。和牛も魅力的だと感じています。以前和牛を仕入れて販売したことがありましたが、値段が高すぎたことが原因で止めてしまいました。現在は当時と比較し、品質の良い和牛を安価で仕入れることができます。手に入る日本食材のレパートリーが増えたからこそ、チャレンジできる幅が広がっていると感じています。現行のメニューに加え、より本物の日本料理を提供して顧客に新たな価値観を与えていきたい。」と菅原氏は語る。

長年の顧客を抱え、メキシコティックな日本料理を提供してきたDARUMAの新しい挑戦が始まろうとしている。

Daruma PARQUE HUNDIDO店
Av Porfirio Díaz 534, Noche Buena, Benito Juárez, 03720 Ciudad de México, CDMX
55 5611 3171
http://daruma.com.mx/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます