海外における日本産食材サポーター店認定制度

日本産食材サポーター店インタビュー Asai Kaiseki Cuisine

各国の著名なホテルでの勤務や料理長を歴任し、「Asai Kaiseki Cuisine」を開業

所在地:メキシコシティ(メキシコ)

メキシコで懐石料理を通じて「正しい日本食」を伝えていく

メキシコの高級住宅街として知られ、世界的に著名な飲食店が立ち並ぶポランコ地区。メキシコのみならず、様々な国で経験を積んだ浅井康雄氏が手掛けるAsai Kaiseki Cuisineの料理は懐石料理の専門店として、ポランコ地区内で多くの人々を魅了している。顧客の7割はメキシコ人、2割が日本人ということからもわかるように現地で強い人気があるのも特徴である。

メキシコ国内では、提供品目を絞らずに、幅広いメニューを通じた食事提供を行う形態の総合日本食レストランが一般的であるが、「基本的かつ正当な日本食料理を提供したい。日本食を知りたければ、Asai Kaiseki Cuisineへお越しください」という浅井氏の想いで開業に至った。

サステナビリティを意識しながら、日本食の普及に取り組む

Asai Kaiseki Cuisineを訪れる顧客の多くは、ポン酢や柚子胡椒など日本人にとって馴染みの深い日本食の調味料を好む。味噌や味醂などの調味料に加えて、日本から調達しているブリやハマチなどの刺身も評判が良い。「将来的には、鮎や秋刀魚のような日本でしか手に入れることが出来ない貴重な食材を、より積極的に仕入れたい。鮎はビジュアルも美しく、日本食を紹介する食材として最適です。」と浅井氏は語る。

メキシコ国内では飲食業界でもサステナビリティの考え方が急速に重要視されている。メキシコ人の著名なシェフも、これらの考え方に基づいて使用する食材を見極めており、今後メキシコで日本食を普及していく上で、サステナビリティの考え方についても十分考慮して活動を続けていきたいとのこと。

「正しい日本食」を提供していきたい

浅井氏はメキシコ国内の著名なホテルなどへフランチャイズ形式で「Asai Kaiseki Cuisine」のブランドや日本食への想い、レシピの作成から現地従業員の教育など年々活躍の場を広げている。直接ホテル訪問し、活動の場が広がる中、メキシコにおける日本食の存在感が日々増している一方で「間違った日本食」が提供され続けている状況も確認している。

「メキシコのみならず、海外で普及している日本食の多くは『間違った日本食』として提供されているのが現状です。今後は『間違った』日本食を『正しい』日本食として提供していく必要があると感じています。ただしビジネスとして機能している海外の日本食を完全に否定するのではなく、日本食のクオリティとビジネス、どちらも機能させていくことが重要であると考えています」と述べた。

「使命感」を抱き、メキシコで日本食の普及に努める

浅井氏はこれまでの功績が認められ、2022年に、「日本食普及の親善大使」に任命された。

「日本食の普及や従業員への教育等はこれまでも取り組んできましたが、日本食普及の親善大使となった今、使命感を抱いています。Asai Kaiseki Cuisineでの活動を基盤としながら、各所での教育や情報発信を通じて、日本食を普及させていくことに対しての優先順位が自身の中で高まっています」と浅井氏は使命感を語る。これまで培った経験や知識を通じて、より一層メキシコでの日本食文化の浸透に尽力していくに違いない。

Asai Kaiseki Cuisine
Calle Emilio Castelar 149 Acceso por, Lafontaine, Polanco III Secc, 11550 Ciudad de México, CDMX
+52 55 5087 2432
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