知的財産ニュース 商標警察、5月大型連休に備えて明洞周辺でK-POPアイドルグッズの模倣品取り締まり強化へ

2024年5月2日
出所: 韓国特許庁

子ども・青少年の安全を守る模倣品対策が必要!

韓国特許庁の商標特別司法警察(以下、「商標警察」)は2日、BTS、NewJeansなどK-POPアイドルのグッズやポケットモンスターなど人気キャラクターの模倣品を販売・流通したA氏(47歳)など4人を商標法違反の疑いで書類送検したと発表した。

商標警察は5月の大型連休を控え、ソウルの有名観光地の明洞(ミョンドン)周辺で集中取り締まり(2024年4月23日)を行い、K-POP・キャラクターのグッズ販売店2か所で約9,000点の模倣品を押収した。

ソウルの明洞周辺でK-POPアイドルのグッズ、人気キャラクターの模倣品、約9,000点を押収

商標警察によると、A氏などは韓流ブームの主役であるBTS、NewJeansなどK-POPアイドルのフォトカード、キーホルダー、ブロマイドなどのグッズを違法販売した疑いがある。

また、ポケットモンスター、キャッチ!ティニピン、ハローキティなど人気キャラクターのぬいぐるみ、寝具、キーホルダー、スマートフォンリング、ネームタグなど模倣品を販売していることが摘発された。

模倣品販売者らは外国人観光客や青少年に人気のある観光地の明洞周辺で、観光客や若年層を対象に模倣品を販売していたことがわかった。

商標警察は日本のゴールデンウィーク、中国の労働節といった大型連休を控え、韓流観光地として有名な明洞を訪れる国内外の観光客の数が急増することを受けて模倣品対策が必要になると判断し、ソウル市内の明洞周辺で集中取り締まりを行った。

特許庁、子ども・青少年の安全を守るために国立科学捜査研究院に製品の成分分析を依頼

商標警察が押収したK-POPアイドルのグッズや人気キャラクターの模倣品には、子どもや青少年が日常生活でよく使っている文房具、寝具類が多く、KC認証や安全性の確認などが行われていないことがわかった。

これらの商品の主な消費者には子どもや青少年が多く、有害物質にさらされることで健康や安全に影響を与えかねない懸念がある。

商標警察は今回、押収した模倣品の一部に対し、国立科学捜査研究院に成分分析を依頼している。また、模倣品販売者が流通した模倣品の中で回収されていない商品が残っていると判断し、流通ルートなど犯罪手法について調査を強化している。

特許庁の商標特別司法警察課長は「国民の健康や安全を脅かし、国家イメージを低下させる恐れのある模倣品販売を根絶するために、取り締まり活動を続ける考えだ」とし、「安全性チェックが不明な模倣品を購買しないよう、消費者も注意する必要がある」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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