零細・中小企業向けに技術革新のための無利子融資制度を開始

(ハンガリー)

ブダペスト発

2024年05月13日

ハンガリーの国家経済省は4月29日、経済支援政策「GINOP Plusz」の一環として、4月30日から無利子で投資のための融資を受けられる「中小企業技術プラス融資プログラム」(GINOP PLUSZ-1.4.3-24)を開始すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

EUが資金提供する同プログラムは、ハンガリー国内の従業員5人以上の零細・中小企業を対象とする。金利は全融資期間0%で固定される。融資金額は最低1,000万フォリントから最高1億フォリント〔最低約400万円から最高約4,000万円、1フォリント=約0.4円(5月9日ハンガリー国立銀行為替レート)〕で、融資期間は最長120カ月(購入資産の減価償却率の区分による)。融資を受ける企業のプロジェクトの完了期限は、契約締結後18カ月で、正当な理由がある場合は6カ月の延長が可能となる。

同融資は以下の技術革新に関連する活動および事業投資に利用可能:概要は次のとおり。

  • 新規有形固定資産の購入
  • 無形資産の取得
  • 情報通信技術機器(ハードウエア、ネットワーク、通信機器)の購入
  • 電気自動車(EV)の購入
  • 再生可能エネルギー技術の活用に関する新規設備の購入、ソーラーパネルなどの再生可能エネルギー発電設備の新規購入
  • エンジニアリングおよび専門家の助言の利用
  • 社員研修
  • 品質、環境およびその他のマネジメントシステムの導入および改善

同プログラムの総予算は1,555億4,000万フォリント。企業のプロジェクトはブダペスト以外の全国いずれの地域でも実施可能だが、予算の少なくとも65%は開発が遅れている4つの地域(南部大平原、南部トランスダヌビア、北部大平原、北部ハンガリー)の企業が対象となる。

国家経済省は発表の中で、「政府の目標は、2024年に経済成長を再び軌道に乗せ、2025年にさらに成長させることであり、中小企業技術プラス融資プログラムはこの目標を支援するものだ」とした。

融資申請は、経済支援政策に係るEU資金融資を管理するハンガリー開発銀行(MFB)と提携関係にあるMBH銀行やグラニット銀行の合計156の支店(銀行支店検索外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で、2024年12月30日まで行うことができる。融資プログラムの詳細および申請方法については、政府の申請ポータル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますおよびMFBのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照されたい。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー)

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