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貿易・投資相談Q&A

日本からの輸出に関する相手国の制度など

家電の現地輸入規則および留意点:米国・カナダ向け輸出

Q. 米国およびカナダに家電製品を輸出する際の現地輸入規制および留意点について教えてください。
A.

I. 米国における家電製品の輸入・販売規則
1. 輸入規制
米国では、家電製品の輸入規制はありません。
ただし、州政府・地方自治体が独自の安全基準を規定している場合があるため、製品が販売される地域の安全基準を確認する必要があります。

なお、業務用電気製品については、米国労働省安全衛生局(Occupational Safety and Health Administration:OSHA)が安全基準を定めています。


2.  安全検査機関の認証ラベル
製品の安全性を求める販売店や消費者が安全検査機関の認証ラベルを要求する場合が多くあります。認証ラベルの添付は事実上不可欠と言えます。どの認証機関の規格を採用するかは、事前に米国の輸入販売事業者に確認ください。

米国には多くの民間安全検査機関があり、OSHAが認定した検査機関は国家認定試験機関(Nationally Recognized Testing Laboratories:NRTL)と呼ばれます。アメリカ保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories:UL)、カナダ規格協会 (Canadian Standards Association:CSA)など現在15社がNRTLとして認定されています。ただし、機関により対象製品や試験が可能な規格など認定の範囲が異なります。認証を取得した製品には認証ラベルの添付が許されます。各認証機関が定める表示項目・表示方法に従って製品に表示します。


A. UL規格
ULは全米火災保険業者会議が1894年に設立した非営利団体で、製品使用の安全面から各種電気製品の認証試験を実施しています。ULが定めるUL規格は任意規格ですが、多くの米国製電気製品はUL認証を取得しており、電気製品に関する最も社会的信頼が高い規格です。販売店や利用者が製品にUL認証ラベルを要求する場合が多いため、現在では米国標準規格のように運用されています。


B. 電磁両立性(Electromagnetic Compatibility:EMC)規格
製品によってはEMC規格への適合を求められます。EMC規格は、米国では連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)が運用しており、関連する規則(Code of Federal Regulation:CFR)は、47CFR15(Radio Frequency Devices)と47CFR18(Industrial Scientific and Medical Equipment)です。詳細は文末のウェブサイトを参照ください。


C. FCCの規格認証
いくつかの種類に分かれています。例えば、電子レンジは、FCCが採用している民間の第三者機関(Telecommunication Certified Body:TCB)による認証が必要です。


FCCが認証対象としている機器を一覧できるウェブサイトはありません。文末のFCCウェブサイトに認証の種類とそれぞれに該当する代表的な機器の例が示されていますので、参照ください。


II. カナダにおける家電製品の輸入・販売規則
1. 輸入規制
カナダでは家電製品の輸入規制はありません。
ただし、国内販売については州毎に火災・感電に関する安全性についてCSAの認証または各州の検査当局の承認取得が法律で義務付けられています。


2. CSA規格
カナダ規格協会が定める標準規格です。家電等の一般用電気製品に対する一般的要求事項をCanadian Electric Code II – General Requirementsで定めています。また、個々の製品群の規格はCanadian Electric Code Part II – Consumer and Commercial Productsで規定しています。一般的要求事項には、機器本体に貼付するラベルの表示事項、取扱説明書、注意書き等が含まれます。

CSA規格の認証は、CSAインターナショナル(CSA International)の他、ULなどカナダ規格審議会(Standard Council of Canada:SCC)が認定した機関で受けられます。また、CSA規格は文末のCSA規格オンライン・ストアで入手できます(いずれの規格もElectricalのカテゴリー内に収録)。


3. 米国・カナダ間の相互認証
米国とカナダは、相互認証のMRA(Mutual Recognition Agreement)を締結しています。ULでカナダ向けに安全性の認証を受けた製品については、CSA規格適合を意味するcULマークの使用が認められ、カナダではCSA規格と同等に扱われます。従って、製品にcULマークが表示されていれば、その製品がカナダ規格・法規に適合したものであると判断できます。

なお、「ULマーク」は米国規格に基づいて認証されたもの、「cULマーク」はカナダ規格・法規に基づいて認証されたものです。米国・カナダの両国で販売する製品にはCSAとULとのMRA相互認証によりCSA認証と同等に認証されたことを示す「cULusマーク」が必要です。


III. IEC規格(国際規格)
国際電気標準会議(The International Electro-technical Commission:IEC)が定めた電気と電子の技術分野における国際規格です。1908年設立のIECは電気用語の統一、量と単位およびそれらの記号と略号ならびに図表に使用される図記号に関する表現の共通化を通じて電気技術者間の相互理解促進や、試験方法、品質等における電気機器の標準化などを行っています。

IEC規格の「家電品(共通)」について定めた項目International Standard 60335-1では、「6分類(Classification)」について、電圧試験が行われるべき感電保護クラス(Class Appliances)をクラス0、クラスI、クラスII、クラスIIIに分類して説明しています。ただし、同規格が必要な製品の具体例は記載されていません。

またラベル、取扱説明書、注意書きなどは「販売する国の言語(Official Language)であること」と規定しています(「1-7.表示(Marking and Instruction)」の7-13)。従って、米国向けは英語で、カナダ向けは公用語である英語とフランス語で併記する必要があります。IEC規格は文末の日本規格協会のウェブストアで入手できます。

 


関係機関
CSA 他のサイトへ
IEC中央事務局 他のサイトへ
OSHA 他のサイトへ
SCC 他のサイトへ
UL(Underwriters Laboratories Inc) 他のサイトへ
株式会社UL Japan 他のサイトへ

テュフズードジャパン(株) 他のサイトへ
(財)日本品質保証機構 他のサイトへ

 


関係法令
米国連邦政府印刷局:
47CFR15(RADIO FREQUENCY DEVICES) 他のサイトへ
47CFR18(INDUSTRIAL, SCIENTIFIC, AND MEDICAL EQUIPMENT) 他のサイトへ

 


参考資料・情報
FCC:
機器の認証(Equipment Authorization) 他のサイトへ
CSAグループ:
CSA規格オンライン販売 他のサイトへ  
JSA(日本規格協会):
Web Store 他のサイトへ
米国労働省:
Nationally Recognized Testing Laboratories(NRTLs) 他のサイトへ

 


調査時点:2014/01

記事番号:A-001218

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