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アジア売れ筋商品調査

  • 調査概要
  • 「衣」分野
  • 「食」分野
  • 「住」分野

ジェトロは、アジアの消費市場への参入を目指す日本企業の皆様に、各国市場の具体的なイメージ(どんな商品が売れていて、価格帯はいくらか)や消費の特性についての情報を提供するために、アジア主要都市における売れ筋商品の調査を行いました。

ここでは、衣食住各分野の売れ筋から見る商品特性を写真を中心にレポートします。また、調査結果の詳細はPDF版でもご覧いただけます。

本調査結果を担当者が動画で解説します。

アジア消費・流通市場の現状 講師:ジェトロ海外調査部 アジア大洋州課 若松勇

調査概要

商品特性概念図

「衣」分野 「住」分野 「食」分野
実施時期:
2010年9~11月
対象都市:
アジア主要7都市(北京、バンコク、ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、ホーチミン、デリー)
対象品目:
衣食住に密着し、各国の消費特性が表れやすく、市場の傾向をみる上でベンチマークになると考えられる以下の9品目。

食(スナック菓子、カップ麺)、衣(ブラジャー、ジーンズ)、住(UVクリーム、おむつ、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)

調査方法:
売り場店員への聞き取り、現地小売業者・消費財メーカー等へのインタビューなど主に供給側から情報収集を行った(一部では消費者インタビューも実施)。

調査結果のポイント

  1. 多様な嗜好を持つアジア-現地仕様の製品開発が必要-
    味覚、色の好みなど消費者の嗜好や傾向は同じアジア、ASEAN諸国であっても、各国ごとで大きく異なる。各市場のニーズ・嗜好に合った現地仕様の製品を開発する必要がある。
  2. 低価格志向の強いボリュームゾーン-価格抑制が課題-
    同一国内でも所得水準によって、消費傾向に違いがみられる。今後拡大が見込まれるボリュームゾーンの中間層、特に下位中間層(ローワーミドル層)は低価格志向が強い。
  3. “日本品質”をセールスポイントに-高品質を求める消費者層が増加-
    アジアでは日本製品=高品質のイメージが定着。消費者もワンランク上の品質を求める傾向がみられ、日本品質は消費者への訴求ポイントとなる。ただし、価格の抑制は不可欠。

調査結果の要旨

  1. 各国で異なる消費者の嗜好(売れ筋商品からみる消費特性の例)
    • カップ麺:ホーチミンでは酸っぱい味、ニューデリーなどではスパイシーな味がそれぞれ好まれるなど嗜好に差。また、インドやベトナムでは汁を少なく焼きそば風にして食べる、フィリピンでは、カップ麺をご飯にかけて食べるなど、日本では考えられない食べ方をされている。
    • ブラジャー:富裕層にはワコールやトリンプなどのブランドが高い人気。中間層向けには多くの国で価格の安い地場ブランドが売れ筋となっている。好みの色はインドネシアでは強い色(黒、紫、赤など)、ベトナム、フィリピンでは薄い色が好まれている。
    • 冷蔵庫:日本ブランドが全般的に優位。ほとんどの都市で150~250リットルの2ドア冷蔵庫が主流で、2万円前後で売られている。バンコクでは冷蔵庫をリビングに置く家庭も多く、インテリアとして、カラーバリエーションが豊富でデザイン性も重視されている。
  2. 所得階層別でも消費特性に違い
    • タイで実施した消費者グループインタビューによると、商品の選択基準として、衣料品、日用品、食品では、富裕層が品質や使用感、デザインなどをより重視する一方、特にローワーミドル層は低価格志向が強い。消費者のセグメント別にきめ細かなマーケティングが必要。
    • ベトナムのスーパーマーケットでは売れ筋のスナック菓子(Oishi)が一袋12円、カップ麺(エースコック)が1パック15円で、マニラ、バンコクのハイパーマーケットでも売れ筋の地場ブランドのブラジャーがそれぞれ200円台、500円台から売られている。ボリュームゾーン市場を獲得するには、こうした低価格帯の中で競争していくことが必要。
  3. 日本製品の参入機会-高品質を求める消費者の拡大がチャンスに-
    • 日本製品については高品質のイメージが定着している。一方、所得の向上、インターネットや携帯による情報の普及などにより、アジア各国の消費者も耐久性、健康、安心、エコなどワンランク上の製品を求める傾向がみられる。このため、日本製品の品質をアピールすることは大きなアドバンテージになる。化粧品などの分野では日本製(メイドインジャパン)自体を消費者への訴求ポイントにしているケースもある(例:タイの花王(UVクリーム))。
    • しかし、課題もある。1)多くのケースでは現地の嗜好に合わせた仕様変更は必要不可欠。また、2)日本製品は高価格とのイメージがあり、価格をいかに抑えるかも課題。さらに、3)消費者が商品を購入する際、ブランドの知名度は極めて重要。日本品質をアピールしつつ、消費者への積極的な広告活動(新聞・雑誌、口コミ、ネット、店内プロモーションイベント等)を通じ、ブランドの認知度を高めていくことが重要である。
レポート「アジア売れ筋商品調査」を見る

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