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(株)マグナの創業者で現社長の澤渡氏は1984年に会社を設立したが、それまでの25年間、日本初のフェライト・マグネット(セラミック製)を生産した会社に勤務していた。この会社で、同氏は国内・海外の営業を担当し、磁石に関する技術知識を習得すると共に、エレキギター・自動車・ドライヤー等の様々な用途向けの製品開発にも携わっていた。
70年代、澤渡氏は米国市場の開拓に尽力し、米国子会社の社長に就任。米国ビジネスで、デリバリーの重要性を痛感。同氏が独立してからは、ニーズの高い製品をきめ細かくパターン化し、独自の製品を開発し、在庫と納期を重視した。当時、磁石は特性・形状・精度が様々なことから、受注生産が一般的で、納品には早くて1カ月を要した。
多品種小量生産の時代の予測もあって、同社はメーカー直販体制をとった。具体的には、ニーズにきめ細かく対応できるよう生産品目を増やし、コスト低減のための量産化と、納期短縮のため在庫を増やすことにした。日本ではFAXと宅急便が普及しつつあり、同社の"ストック&デリバリー戦略"は市場の確保・拡大に大いに役立った。
同社は06年現在、ネオジウム磁石、サマリウムコバルト磁石、フェライト磁石、アルニコ磁石、ラバーマグネット等、永久磁石製品を1,500種以上扱う。1製品の生産単位は最低10万個以上、常時半年分の在庫を保有し、国内なら24時間での納品を可能にする。今後、2,000種の製品ラインアップを目指す。また、創業以来、国内外の広告宣伝費に毎年数千万円を投じ、"マグナ"ブランドの浸透と信用の獲得にも注力した。これにより、同社は日本の磁石業界で知名度No.1を果たす。
因みに、同社の生産体制は東京の自社工場で着磁を、埼玉県の協力工場2ヵ所で各々研磨加工と素材製造を、中国・浙江省の協力工場では素材製造をそれぞれ担当する。
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