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ジェトロ・ビジネスライブラリー <東京・大阪>

テーマ別調べ方ガイド

世界の貿易統計を調べるには

2010年1月更新

「貿易統計」は、貨物が輸出入される際に各国の税関に提出される申告書を基に作成される統計で、別名「通関統計」とも呼ばれています。
輸出入ビジネスを始める際、ターゲットとする国を選ぶための第一段階として、輸出入実績(貿易統計)を調べることは欠かせません。また、ある国の経済・産業状況、あるいは二国間の経済関係、グローバル化の進む世界経済の動きなどを調べる際に「貿易統計」は重要な指標となります。

海外ビジネスのために各国貿易統計を比較するには、表示言語、通貨、統計期間、商品分類などが、同一基準で調べられるものが便利です。そこでお奨めしたいのが、World Trade Atlas等のデータベースです。
また、直接各国の貿易統計にあたりたい場合は書籍版の貿易統計があります。複数の国を長期に渡り過去に遡って貿易統計を調べたい場合は、国際機関等作成の貿易統計(書籍版)が適しています。最近は、各国の統計局や税関、あるいは国連やOECDなど国際機関等のウェブサイト等インターネットでも、様々な貿易統計情報を得ることができます。

*資料名をクリックすると書誌詳細にリンクしていますので、資料の詳しい内容、請求記号、配架場所は、そちらをご覧ください。

**必須資料(調べる際に、先ず目を通してほしい資料)
*お奨め資料(内容が充実している等お奨めの資料)

World Trade Atlas等の貿易統計データベースで調べる

WORLD TRADE ATLAS (WTA)**
世界53カ国・地域の貿易統計データベース。
当ライブラリーのデータベースコーナーにて無料で閲覧可能(プリントアウト¥50/一枚)です。
印刷版の各国の現地統計より1,2週間早い(月別データの場合)ため、いち早く最新のデータが得られます。品目(HSコード)の詳細レベルのデータ(金額・数量)以外にも2・4・6桁で集約することもできます。また、相手国も国別だけではなく、地域・経済圏のグループとしてみることもできます。
収録国と更新状況
GLOBAL TRADE ATLAS(GTA) **
WTAに掲載がない国の貿易統計を調べる際にお奨めしたいのは、Global Trade Atlas(掲載国166カ国)です。一般に貿易統計が公表されていない国についてもデータが入手可能です。こちらも、データベースコーナーで閲覧できます。ただし、調べられるのは年計のみです。

収録国と収録状況PDF(90KB)2009年1月

その他の貿易統計データベース
US貿易統計
米国の輸出入統計 月報および過去5年収録 HS10桁 1993~
EU貿易統計
(EU27カ国)月別・年計
WTAで月別貿易統計所蔵のない国の月報を見ることができます。
OECD貿易統計
(OECD加盟国+中国・台湾・香港) 年計のみ
商品分類はHSコード、SITC Rev2,Rev3があります。

WTAとGTAの比較表

  WTA GTA
収録国数 53カ国 166カ国
作成 GTI社(米国)
データソース 各国統計機関 国連統計局(WTA収録国は各国統計機関)
言語 英語 英語
金額表示 現地通貨・変更可 USドル・変更不可
統計期間 月別・年計(国により異なる) 年計のみ
商品分類 HSコード2・4・6・8(9または10)桁 HSコード2・4・6桁(WTA収録国はすべて可)
更新 月または年1回(国により異なる) 年1回

世界各国の貿易統計(書籍版)で調べる

<各国別>
当ライブラリーでは各国政府の貿易統計(書籍やCD-ROM版)を所蔵しています。
所蔵する貿易統計を調べるには、以下の方法があります。

当ライブラリーで所蔵する各国貿易統計の月報の入手状況はジェトロウェブサイトで確認できます。貿易統計の最新版入手状況をお知りになりたい場合は新着アラートサービス(メールによる新着のお知らせ)のご利用をお奨めします。

<産業別>
関連機関・業界団体が産業別の統計を発表している場合があります。
農水産品・自動車・自動車部品・機械等の産業動向・市場調査関連の資料の中にも貿易統計が散見されます。直接に資料にあったってみるとよいでしょう。
〔例〕主要な農産物の輸出入の統計
 ジェトロアグロトレードハンドブック 年刊(1993年~)

インターネットで調べる

貿易統計を関税局、統計局、中央銀行等のウェブサイトで公表している国があります。また、国際機関や各国の関連業界団体が、各国発表の元データ(一次統計)をいろいろに加工(二次統計)あるいは、業界加盟企業からのヒアリングに基づき独自に作成して、各種の貿易統計を発表している場合があります。

ジェトロウェブサイト:海外のビジネス情報>国・地域別情報>統計
各国発表の貿易統計をジェトロが独自に加工、作成したもので、最新2~5カ年分の貿易概況 輸出入統計(国別)・(品目別)を調べることができます。
世界各国の貿易統計WEBリンク集
収録対象 約130カ国/地域

その他よくある質問

・二国間の貿易で、同一商品の輸出国側の輸出統計と、輸入国側の輸入統計の数字が大幅に相違している場合があるのはなぜですか?
二国間の貿易で、輸出量と輸入量が大幅に相違しているケースは多く、過去に問い合わせがあった例として日本―中国、日本―アメリカ、インドーアメリカなどがあります。輸出入でも貿易統計のカバーする範囲が異なることなどが原因と考えられます。詳しくは貿易統計を調べる際の留意点を参照してください。

・長期時系列で、各国別貿易統計データを概観したい場合にはどのような資料にあたればよいですか?
長期時系列で、各国別に貿易統計データを調べたい場合には、一冊の本に数年間分のデータがまとまって記載されている資料がお奨めです。代表的資料は以下の2つです。

Direction of Trade Statistics Yearbook/IMF * 年刊(1937年~)
IMF貿易統計。約186カ国・地域の最新7年間の輸出入統計を収録。
International Trade Statistics Yearbook/U.N. Dept of International Economic and Social Affairs, Statistics Div * 年刊 (1952~2006)
国連貿易統計。

IMFと国連の貿易統計比較

タイトル Direction of Trade Statistics Yearbook International Trade Statistics Yearbook
作成 IMF 国連
特徴 国別に過去7年分を一覧できるので、経済資料として、国別長期貿易統計データを把握するのに適する。品目別数値はない。 1952年からの貿易統計を国別、品別で調べることができる。  
言語 英語 英語・フランス語
刊行頻度 年刊(季刊号も所蔵有り) 年刊
収録国 186カ国・地域 約180カ国
収録年数 7年間 4~5年(国による)
商品分類 品別なし SITC Rev2(3桁) 金額のみ。数量の記載はない。
通貨表示 USドル USドル
その他 世界累計、先進工業国・発展途上国別あり Vol.1国別 Vol.2品別
ウェブサイト http://www.imfstatistics.org/dot/他のサイトへ (1984年~) http://comtrade.un.org/db/他のサイトへ (1962年~)
*所蔵巻号について、年度が連続していない場合もあります。ライブラリー所蔵資料検索(OPAC)でご確認ください。

貿易統計を調べる際の留意点

貿易統計は、国、発表する機関、あるいは年度により、表示通貨、統計期間、定義、分類(商品分類別、産業別、港湾別、輸送手段別、国別総額等)など、様々です。また、同一国内の輸出入でも統計計上に相違点があります。各国の貿易統計を調べる際には、調べる目的に合わせ、統計のカバーする範囲、定義、分類等を十分把握したうえで利用されることが大切です。
以下に貿易統計を調査・比較する際の留意点を記載しましたので、参照してください。

項目 留意点
基本 統計は国、機関、輸出入でも、計上の範囲、定義が異なる。
計上価格 多くの国の統計は以下の基準を採用している。
輸出→FOB価格(Free on Board:本船渡し価格)ベース
*アメリカはFAS(Free Alongside Ship:船側渡条件)
輸入→CIF価格(Cost Insurance and Freight:保険料・運賃込み価格)ベース
従って輸入側統計は保険料・運賃分が上乗せされた数値になる。
計上金額 少額貨物等を計上しない国、全額計上する国がある。少額貨物の設定金額も国によって異なる。日本の場合、20万円以下の少額貨物等は貿易統計に計上していない。 
為替レート 各国貿易統計は自国通貨建のため、換算する時点の為替レートにより差異が生じる。
計上時期 貿易は輸送のために日数を要することから、輸出月と輸入月が違う場合、計上の時期がずれる。
統計期間 月別・四半期別・年計等様々。年計で採用される期間は1月~12月の国が多いが、まれに4月~次年度3月を年計として採用している国(例:インド)がある。
計上相手国 通常、輸入=当該貨物の原産国 輸出=仕向け国で計上する。例えば、日本から香港経由で中国に再輸出された場合、日本の輸出統計では、香港向け輸出として計上*され、中国の輸入統計では日本からの輸入として計上される。
*輸出時に最終仕向国が中国と知り得なかった場合
対象地域 国として含める地域(○○領等)の相違

商品分類体系について 個々の商品別の貿易統計を調べるには、まず当該商品の統計品目番号を把握する必要があります。世界各国で、貿易統計に採用されている主な商品分類体系は、以下の2つ。現在はHS準拠で貿易統計を公表する国がほとんどです。

分類 名称 機関 (1)採択年(2)桁数(3)特徴
SITC The Standard International Trade Classification
(標準国際貿易商品分類)
国連 (1)1950年 Original 改訂版 Rev.1(1960年) Rev.2(1975年) Rev.3(1985年) Rev.4(2006年)
(2)5桁 (大中小の分類)
(3)国際レベルでの経済分析に向いている。
HS Harmonized Commodity Description and Coding System
(「商品の名称および分類についての統一システムに関する国際条約」に基づく、商品分類品目表)
関税協力理事会(現WCO:世界税関機構)作成 (1)1988年 1992,1996,2002,2007改訂
(2)9-10桁(6桁まで世界共通、7桁目以降は各国、同一国でも輸出入により異なる細分類。)
(3)関税率表にも広く各国で採用されている。 HSコードについて→HS番号の調べ方

<コード変換表>
商品分類はいろいろに変遷してきているため、時系列で長期にわたり貿易統計を調べる場合や、異なる分類体系を採用する国の貿易統計を比較する際に、コード変換が必要になってきます。当ライブラリーでは、下記資料を所蔵しています。
SITC⇔HS対照表(Rev.2⇔Rev.3 SITC Rev.3=HS に対応)

ⅰ.Standard International Trade Classification: Rev. No.3/United Nations 1986
ⅱ.国際連合 標準国際貿易商品分類(SITC),改訂第3版/オムニ情報開発株式会社 2000
ⅰの邦訳版
最新版(HS2007⇔SITC Rev.4)は下記ウェブサイトで閲覧できます。
United Nation Statistics Division:国連統計他のサイトへ

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