skip to contents.

ジェトロ・ビジネスライブラリー <東京・大阪>

テーマ別調べ方ガイド

各国の関税率を調べるには

2007年1月4日更新

世界各国の関税率を調べたい

「輸入品に課される税」である関税(*1)は、商品によっては大きなウェートを占める場合もあり、取扱商品の税率を確認することは輸出入取引の基本です。

世界各国の関税率を調べる方法は、各国の関税率が無料で検索できるデータベースWorldTariff、書籍版の世界各国の関税率表、各国の税関などのウェブサイトの3種類あります。この中で最も簡単で有用なのがWorldTariffです。収録する125カ国・地域について日本から商品を輸出する際にかかるWTO協定関税(*4)はこれで調べられます。全文英語表記で注記や脚注のフォームも統一されており、同一商品の各国の関税率を比較することも可能です。

これに対して書籍版の関税率表はWorldTariffに載っていない)特恵関税(途上国向けの関税(*5)を調べたり、輸出入規制品目、通関時の検査機関・必要書類を確認したりする場合に便利です。

また、ミャンマーなどWorldTariffに収録されていない国については、国際機関や当該国の税関などが関税率表をインターネットで公開している場合がありますので、そちらをご案内します。

関税率を調べる前に
関税は個別の商品ごとにその税率が定められています。この「個別の商品」を特定するのが各国で採用されているHS番号(*3)で、頭6桁までは世界共通です。お調べの商品がHS番号の何番に当たるかをまず確認していただくと、それ以後の調査がスムーズになります。
詳しくは「HS番号の調べ方」を参照ください。

関税率を調べるにあたっての基本的な注意事項
(1)品目分類や関税率は、最終的には各国税関の判断になります。
(2)各データ・資料について、更新年月日を確認の上ご利用ください。

**必須(調べる際に、まず利用してほしいもの)
*お奨め(内容が充実しているもの)

WorldTariffで調べる

WorldTariffは米国FedEx Trade Networks社が提供している世界の関税率情報データベースです。
ジェトロ のウェブサイトからユーザー登録をしていただくと、日本国内居住者であればどなたでも無料でご利用できます。検索方法はHS番号と英語の商品名の2種類が用意されており、125カ国・地域の関税を英語でかつ共通のインターフェースで参照できます。また、関税以外の輸入時にかかる諸税(付加価値税等)も調べることができますので、お調べの国がWorldTariffに収録されているかまずご確認ください。
WorldTariff収録国一覧他のサイトへ

登録は、ジェトロ・ウェブサイト「世界各国の関税」のページ内「初めての方へ」から、氏名、住所等をローマ字で入力するだけで、簡易に完了しますので(登録後、ID、メールによるパスワード取得までは5分程度)、是非ご利用ください。また、当ライブラリーのデータベースコーナーでも利用可能です。

WorldTariff DB**
収録対象 約125カ国(EU加盟25カ国を含む)
日本を含むWTO加盟国に適用されるWTO協定税率(MFN税率、MFN Appliedの項目)(*4)のほかに、一般特恵税率(GSP)(*5)などの特恵関税情報も収録されています。また、輸入時に掛かる諸税(付加価値税、売上税、港湾税、酒税等々国によって様々)や付加価値税・消費税などの税率も調べることができます。

世界各国の関税率表(書籍版)で調べる

当ライブラリーの関税率表のコーナーでは世界各国の関税率表(約120カ国)を取り揃えています。これらは、海外のジェトロ事務所を通して収集した貴重な資料で、できる限り、最新版を入手するように努めています。これほど多くの国の関税率表を一カ所で閲覧できるのは、国内では他に類をみません。
資料は現地語のものが多く、関税率や複雑な関税体系を読み解くのが難しい場合があります。しかし、書籍版の関税率表は、国・地域にもよりますが、WorldTariffより詳細の情報を調べられる場合があります。例えば、輸出入規制品目一覧、通関時の検査機関・必要書類、FTA・EPAなどによる特定相手国との税率引き下げスケジュールなどを調べたい場合には有用です。

所蔵する関税率表を調べるにはライブラリー所蔵資料検索(OPAC)で検索してください。検索方法は主題キーワードに関税率、対象国名を記入(あるいは一覧から選択)し、検索します。
書籍版の各国関税率表の、当ライブラリーにおける所蔵の有無について、電話・E-mail等にて、お問い合わせいただければ、お答えします。レファレンスサービスのご案内

1例として中国の関税率表につきご紹介します。

中華人民共和国海関進出口税則 / 北京 経済日報出版社
中国語=英語併記の最新関税率表。関税品目総数はHSコード8桁で7445品目。輸入関税は「最恵国税率」、「バンコク協定税率」、「普通税率」に分類され、日本には「最恵国税率(Most-Favored-Nation rate)が適用される。
中国関税・増値税率表 / エヌ・エヌ・エー
日本語に翻訳した関税および増値税率表。付則として、従量税、複合税、輸入割当内税率、特定の情報技術製品に関する輸入税率、輸出税率等がある。

その他参考図書>
各国関税率の見方・調べ方が不明な場合に、ジェトロ・ビジネスライブラリー作成の下記ガイドブックがお役に立ちます。

世界の関税情報源ガイド/日本貿易振興機構(ジェトロ)*
各国の関税率表は、現地語であることが多く読みこなすのは難しいが、本資料は各国の関税率表のサンプルを記載し、各コラムが何を意味するのかを日本語で説明。関連する情報源も紹介している。

東京   2005   参考No.R4   [R-XII/00-XI-PC/-/NBBU-05]
大阪   2005   国別書架  [R-00/XII-XI-pc/-/skjg]

インターネットで公開されている各国の関税率表で調べる

WorldTariff に収録されていない国、書籍版の関税率表も所蔵がない国を調べる場合には、世界各国の関税の管轄官庁・関連機関のHPで調べる方法があります。当ライブラリー作成の世界各国の関税情報WEBリンク集は、WorldTariffに収録されていない国約30カ国を含む世界各国の関税率を調べられるサイトへのリンクを収録しています。

世界各国の関税情報WEBリンクWEB*
収録対象 約140カ国/地域
Worldtariffに含まれない主な国(○印でマーク):
ミャンマー、モンゴル、ネパール、エチオピアやジンバブエなどアフリカ諸国

国によってはウェブ更新が遅れていたり、更新年月日そのものの記載のない場合もあるため注意が必要です。また、現地語のみで、英語版のないサイトもあります。
リンクは定期的に確認していますが、リンク切れになる場合もありますのでご了承ください。

その他よくある質問

取扱商品のHS番号はどうやって調べたらよいですか?
WorldTariffでも英文商品名で検索することが可能ですが、HS番号は頭6桁までは世界共通ですので、日本の分類を参照するのも1つの方法です。
税関ウェブサイト他のサイトへには「実行関税率表」、「輸出統計品目表」や「分類例規集」が公開されていますので、これで分類を部、類とたどって調べることが可能です。
ただし、分類表で用いられている用語は必ずしも一般的な用語と一致しません。お調べの商品がHS6桁(世界共通部分)の何番にあたるか上記ページをあたっても不明な場合は、税関相談官室に電話で問い合わせることも可能です。
東京税関 相談官室03-3529-0700その他の税関相談官室他のサイトへ
また、過去の相談事例をデータベース化したもの「品目分類情報」他のサイトへも税関ウェブサイトで公開されています。
関税率を調べてくれるところはありますか?
海外の関税率については1カ国1商品(HS番号判明済みのもの)に限り、ジェトロ貿易投資相談課で回答しています。(TEL:03-3582-5171)。
ただし、品目分類・関税率は現地税関の判断になるので、回答は目安と考え、輸入業者を通して現地税関に確認してもらうか、E-mailで現地税関に問い合わせることをお奨めします。
なお、日本の関税率については税関の事前教示制度他のサイトへで問い合わせることが可能です。
各国の関税制度を知りたい
各国の関税制度については、ジェトロ・ウェブサイト「海外のビジネス情報>国・地域別情報」の関税制度の項に詳しい解説があり、大変参考になります。
ジェトロ・ウェブサイト 海外のビジネス情報>国・地域別情報から国を選択=>貿易為替制度=>関税制度
 [記載項目]
  管轄官庁・関税率問合せ先・関税体系・品目分類・関税の種類・課税基準・
  対日輸入適用税率・特恵当特別措置・関連法・関税率以外の諸税・その他
世界各国の関税引き下げ等の最新情報はありますか?
当ライブラリーでは、国・地域にもよりますが、地域貿易協定(FTA、EPAなど)による関税引下げスケジュール表を所蔵しています。
<日本と海外>
 日墨経済連携協定―メキシコ
 マレーシア日本経済連携協定関税率表
 参考:ジェトロ・ウェブサイト「日本・マレーシア経済連携協定」
<その他二国間>
 二国間自由貿易協定の関税撤廃譲許表 タイ など

また、ジェトロ・ウェブサイトの世界のビジネスニュース(通商弘報)の簡易検索で「関税引き下げ」と入力して検索すると、ジェトロ海外事務所が収集した情報の記事要約を閲覧できます。全文閲覧希望の場合は、当ライブラリーで、通商弘報プリント版を閲覧することができます。

関税についての基礎知識

1. 関税とはなにか
関税とは、輸出入貨物にのみ課される租税で、輸入税、輸出税、通過税などがあるが、一般には輸入税をさす。

2. 関税率とは
関税額を決定するために輸入貨物の価格や、数量等に対して適用される比率のこと。

3. HS(Harmonized System)とはなにか
Harmonized Commodity Description and Coding System「商品の名称および分類についての統一システムに関する国際条約」に基づく、商品の名称・分類品目表(WCO-世界税関機構作成)。関税および統計等に関して、世界の多くの国で採用されている。そのHS番号は6桁まで世界共通、7桁以降は、各国による細分類となっている。すべての物品はHS番号のいずれかに分類される。
参考:HSコードについて

4. MFN税率=WTO協定税率とは
最恵国待遇適用国(MFN=Most Favored Nation)への税率で、WTO加盟国および協定締結国に適用される。日本からの輸出品に一般的に適用されるのはこの税率。

5. 特恵関税とは
一般特恵関税=GSP(Generalized System of Preferences)は、UNCTAD合意による、先進国の途上国に対する特恵税率。WTO協定税率より低い税率が適用される。このほか後発開発途上国に適用される特別特恵関税などがある。

6. 関税を支払うのは誰か
一般的には輸入者側が支払う。契約により、輸出者が負担することもある。(DDP―Delivered Duty Paid関税込持込渡条件)

7. 関税を決定するのは誰か
各国の税関が各国の法に基づき決定する。
最終的には現地税関の判断になるため、実際の適用率は、現地輸入業者を通してあるいはE-mail等で直接、現地税関に確認することをお奨めする。

8. 関税の種類
(1)従価税: 輸入貨物の価格を課税基準とする方法。もっとも広く採用されている。
(2)従量税: 輸入貨物の数量(重量、長さ、面積、容積、個数等)などを課税基準とする方法(原油、酒類など)
(3)混交税: (1),(2)を同一品目に設定。税額の高い方か低い方を選択あるいは併用する課税方法。

9. 課税基準について
関税を適用する場合の基準となる価格は、各国の関税法等により規定されている。
主な課税基準
(1)CIF価格: Cost, Insurance ,Freight の略。運賃保険料込み到着地価格
(2)FOB価格: Free on Boardの略。本船渡し発送地価格
(3)法定価格: 国内市場価格を調整しながら、輸入品の課税価格を決定する国定価格

10. 関税以外の諸税について
関税以外に輸入品に課税される内国税や各種取り扱い手数料などで、国によって異なる。

11. 特殊な関税
通常の関税以外にアンチダンピング税、相殺関税、報復関税などの特殊関税があり、WTOでも認められている。

12. 各国の関税体系について
関税率には法定税率、一般(基本)税率、協定税率、特恵税率、一般特恵税率などさまざまな種類があるが、それぞれの用語の定義や、どの税率をどのように組み合わせて(あるいは単独で)採用するかは、国により異なる。各国の関税体系(関税の種類、適用範囲、課税基準、特殊な関税など)については ジェトロ・ウェブサイト>海外のビジネス情報>国・地域別情報の関税制度の項を参照されたい。

印刷このページの上へ