ジェトロ・ビジネスライブラリー <東京・大阪>
海外ビジネストピックス
<コンテンツビジネス> 2010年1月更新
コンテンツビジネスとは・・
コンテンツとは、さまざまなメディアが記録・伝送し、人間が鑑賞するひとまとまりの情報を意味しますが、「デジタルコンテンツ白書」では主要コンテンツとして次の11分野を取りあげています。
マンガ、映画、放送、アニメーション、音楽、ゲーム、オンラインゲーム、アミューズメント、インターネット関連産業、携帯電話、電子出版
特に、デジタル形式で記録されたコンテンツはデジタルコンテンツとして定義され、コンテンツビジネス全体を牽引しています。
コンテンツビジネスは、他のさまざまな産業や文化との関わりが深いため、経済的波及効果が高く、一国の経済を左右するとまでいわれています。また、急速な技術革新により、次々と新規のビジネスモデルが構築されるとともに、異業種からの新規参入、新たな連携が出現するなど、コンテンツビジネス界の構成も常に変化しています。
最近の動き
コンテンツビジネスを取り巻く情勢は、世界のコンテンツ市場の拡大や急速な技術革新により、大きく変化している。世界のコンテンツ市場は2013年には1.6兆ドルとなると予測されているが(Pricewaterhouse Coopers 「Global Entertainment and Media Outlook 2009/2013」)、中でもアジアは世界で最も成長が顕著であり、特にインドと中国の成長によるところが大きい。また、欧米をはじめとする各国政府はさまざまな支援政策により政府の関与を強め、国際競争力向上を目指している。
一方日本のコンテンツは世界的に高い評価を受けており、経済活性化の手段として期待を集めてている。日本のコンテンツ産業の市場規模は2008年度実績で13兆8,000億円規模となっている(デジタルコンテンツ白書2009)。
政府は、2015年には20兆円まで市場規模を拡大するという目標のもと、制作環境の整備や人材育成、積極的な海外展開と海賊版対策、著作権法やコンテンツ促進法の見直しなど多くの課題に取り組んでいる。具体的には、コンテンツ促進法の施行(2004年6月)、経済産業省の「コンテンツグローバル戦略」(2007年9月)に続き、2009年9月には内閣官房に設置された知的財産戦略本部の「知的財産推進計画2009」には、ソフトパワー産業の成長戦略を推進するためにクリエーターの育成や海外展開の強化などの振興策が明記されている。
また、アジア向け政策パッケージである「アジア・コンテンツ・イニシアティブ」の一つとして、2009年10月には「アジア・コンテンツ・ビジネスサミット」が日本で開催され7カ国の政府機関が参加、世界最大規模のコンテンツフェスティバルであるJapan国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)が2009年11月に「アニメフェスティバルアジア2009」がシンガポールで開催された。
参考図書:ビジネスライブラリーの所蔵から
- <実務書>
- コンテンツ商品化の法律と実務:ライセンス契約完全ガイド / 穂積保 著
- 学陽書房 , 2009.9
- デジタルコンテンツ法の最前線:発展するコンテンツビジネス / 久保利英明 監修
- 商事法務 , 2009.3
- デジタル・コンテンツ法のパラダイム / 知的財産研究所 編
- 雄松堂出版 , 2008.5
- コンテンツビジネスの会計 / あずさ監査法人 編
- 税務経理協会 , 2006.12
音楽、ゲーム、映画などのコンテンツ産業における会計処理、資金調達などを解説 - コンテンツビジネス法務・財務/実務論:デジタルハリウッド大学院講義録 / 土井宏文 編・著
- 九天社 , 2006.6
コンテンツ産業における財務・法務をはじめとする金融的アプローチや収益構造などについて取りまとめられたもの。コンテンツビジネス概論」、資金調達に関わる法律論、リターン分析、リスク分析など。巻末に契約書サンプルなどを掲載。 - コンテンツビジネス・ハンドブック / 中央青山監査法人 編
- 中央経済社 , 2005.7
コンテンツビジネスに関わるコンテンツ制作費の調達、すなわち株式公開やプロジェクトファイナンスなどの資金調達や、コンテンツを調達する手段としてのM&Aなどを解説。
- <国内の市場動向>
- デジタルコンテンツ白書 / 経済産業省商務情報政策局 監修:デジタルコンテンツ協会 編
- デジタルコンテンツ協会 , 年刊
コンテンツ及びコンテンツ関連産業の動向、市場規模、分野別の現状などを取りまとめた資料。市場と産業構造、政策動向、主要コンテンツの分野別動向、ビジネス環境、技術関連動向、海外動向が紹介されている。巻末に、資料編としてヒットコンテンツレビュー、貿易統計に見るコンテンツの輸出入、各国のメディアコンテンツの市場比較などのデータを掲載。 - デジタルコンテンツ市場の調査と研究 / 日本・社会システムラボラトリー
- 日本・社会システムラボラトリー , 2009.11
デジタルコンテンツ専門市場調査レポート。コンテンツ市場とそれを取り巻く社会環境の変化を分析。海外市場やランキングも掲載されている。 - デジタルコンテンツをめぐる現状報告:出版コンテンツ研究会報告 / 出版コンテンツ研究会
- ポット出版 , 2009.7
- コンテンツ産業論:混沌と伝播の日本型モデル / 出口弘ほか 編
- 東京大学出版会 , 2009.9
- コンテンツ配信/制作ビジネス関連企業総調査 / 富士キメラ総研
- 富士キメラ総研 , 2009.3
参入事業者の事業展開状況や市場環境等を調査することにより、当該ビジネスに関わる各企業の事業戦略立案における有益なマーケティングデータを紹介。
- <海外の動向>
- Global Entertainment and Media Outlook / Pricewaterhouse Coopers
- Praicewaterhouse Coopers , 年刊
世界のエンターテインメントおよびメディア市場の主要14産業についての、過去5年の市場動向と今後5年の予測レポート。世界5地域に分けて分析。 - Regulating Content:European Regulatory Framework for the Media and Related Creative Sectors / Michael Holoubek, Dragana Damjanovic, Matthias Traimer
- Kluwer Law International , 2007
コンテンツ産業に対するEUレベルでの法的指針、機能、政策的側面の解説。 - 日本と世界のコンテンツ市場データベース / ヒューマンメディア
- ヒューマンメディア, 年刊
日本と海外のコンテンツ市場動向や日本のマンガ・アニメの海外各国・各エリアでの市場動向、日本コンテンツの輸出入状況、など様々なデータを収載。 - 映像コンテンツ産業とフィルム政策 / 菅谷実ほか編
- 丸善 , 2009.1
主要各国のフィルム政策と市場状況を紹介・分析し、映画製作の過程や様々な手法、デジタルコンテンツの発展と産業への影響も解説する。 - デジタルコンテンツの知的財産権に関する調査研究:日・米・独・仏・中の著作権制度とコンテンツの法的保護 / デジタルコンテンツ協会
- デジタルコンテンツ協会 , 2006.3
日本、米国、ドイツ、フランス、中国における著作権制度およびコンテンツの法的保護の実態について解説。 - アセアン諸国等におけるコンテンツ産業に関する制度・市場環境等に係る調査報告書 / デジタルコンテンツ協会
- デジタルコンテンツ協会 , 2008.3
- 中国携帯電話コンテンツ市場調査 / 日本貿易振興機構 2009.8
- データ・現状分析編では市場の概況、ユーザーのアンケート、インタビュー編では中国信息産業部および進出企業のインタビューを掲載。
- ドイツにおけるコンテンツ市場の実態 / 日本貿易振興機構 2009.3
- →ベトナム、フランス、デンマーク、香港、台湾、韓国他アジア、欧米地域についても同様の報告書あり。
- アメリカ巨大メディアの戦略 / 大場吾郎 著
- ミネルヴァ書房 , 2009.9
- インドにおけるコンテンツ産業動向調査事業報告書 / 文化科学研究所 2008.3
関連WEBサイト
- ジェトロビジネス情報(コンテンツ)
- 最近のビジネストピックスや調査レポート、動画レポート、ジェトロのサービスや取り組み、イベント情報も掲載。
- 知的財産推進計画2009

- 知的財産推進本部 (2009年6月発表)
- コンテンツグローバル戦略

- 経済産業省コンテンツグローバル戦略研究会 2007年9月発表
- (財)デジタルコンテンツ協会

- デジタルコンテンツの法的環境に関する総合的調査・提言活動、産業調査や市場動向を踏まえた白書の刊行、取引適正化のためのガイドラインの作成を行なっている。
★日本の情報サービス産業については、国立国会図書館>産業情報ガイド>「情報産業サービスの調べ方
」に詳しく掲載されていますので、ご参照ください。