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ジェトロ・ビジネスライブラリー <東京・大阪>

海外ビジネストピックス

<バイオマスエネルギー> 2008年1月更新

バイオマスエネルギーとは・・

生物由来の有機物資源(バイオマス)から得られる循環型エネルギーで、石油代替エネルギーの1つです。エネルギー化可能なバイオマスとしては、サトウキビ、とうもろこしなどの農産物、廃材・間伐材、食品廃棄物、糞尿などが上げられますが、もともとこれらは光合成で二酸化炭素を取り込んだ植物から生じたものであるため、燃焼時に二酸化炭素を放出しても、二酸化炭素の絶対量を増やすことがなく、これをカーボン・ニュートラルといいます。バイオマスエネルギーは地球環境を考える上でも、脱石油・脱中東というエネルギー安全保障を考える上でも今後非常に重要なエネルギー源ということができます。バイオ燃料の中でも、サトウキビ、トウモロコシから生産されガソリン代替燃料となる「バイオエタノール」と、大豆、なたね、パームヤシなどから生産され軽油代替燃料となる「バイオディーゼル」の普及が急速に進んでいます。今後は植物茎、廃木材などから生産される「セルロース系燃料」の技術革新が期待されています。

最近の動き

バイオマスエネルギーの中でも輸送用燃料エネルギーのバイオエタノールは、国際原油価格の高騰をうけ、ブラジル、アメリカを中心に飛躍的に生産・消費が拡大、世界中から投資を呼び込んで一大ブームとなっている。バイオ燃料の導入は、石油依存脱却の他、温暖化対策、廃棄物活用、農業活性化、新技術開発などのメリットがある。2007年12月、国連気候変動枠組条約締結会議(COP13)に合わせ開催された貿易相会合(参加34カ国)では、バイオ燃料の関税を撤廃、環境関連製品の貿易をさらに拡大することで一致している。環境対策、エネルギー戦略の主力としてバイオ燃料導入を促進する国は飛躍的に増加しており、バイオ燃料の需要はさらに拡大が見込まれる。一方で、バイオ燃料市場の急速な拡大は、砂糖をはじめ国際食料価格の高騰を招き、エネルギー市場と食料市場の競合という新たな問題となっている。
日本では、京都議定書の発効を背景に、「バイオマス・ニッポン総合戦略」を見直し(2006年3月)、国産バイオ燃料の本格導入(エタノール混合燃料試験販売開始―2007年4月)、バイオマスタウン構築を加速化させている。今後は、課題であるコストや安定供給問題解決のため、エネルギー転換技術高度化、広く薄く散らばる資源の安定的な流通、資源作物の戦略的展開、地域に合わせた資源・技術の組み合わせなど、日本の技術力を核にした産業活性化、国内供給では不足する燃料エネルギーの安定確保などが期待されている。

参考図書:ビジネスライブラリーの所蔵から

【新エネルギー】
1 新エネルギービジネスの将来展望
日本エコノミックセンター 2006.8
様々な再生可能エネルギー、新エネルギー産業・市場の動向と展望。第II編「次世代バイオマスビジネスの展望」で、バイオマスエネルギー関連の日本企業の事業動向を掲載。
東京 [B-9/V/00/NEC]
2 新エネルギー・省エネルギー市場
技術情報センター , 2005.6
石油や天然ガスなどに変わる再生可能、新エネルギーについて、その特徴、現状、今後の動向、市場規模からビジネス参入の具体策、ポイントを掲載。第4章「バイオマスエネルギー供給ビジネス」あり。
東京 [B-9/V-F/-/TIC]
3 図解でわかる京都議定書で加速されるエネルギービジネス / 井熊均 編
日刊工業新聞社 , 2006.2
京都議定書を契機とした新たなエネルギービジネスのモデルや展望を解説。新エネルギーの一つとして、バイオエネルギービジネスを取り上げている。
東京 [B-9/V-F/006/IKU
4 世界の資源地図 /ライフ・リサーチ・プロジェクト 編
青春出版社 2007.6
世界の主要資源(鉱物・食料・水産・森林資源)を1テーマ見開き1ページの地図で解説。バイオ燃料関連は、トウモロコシ、さとう、パーム油の項目があり、生産量、主要生産国などのデータを概観できる。
東京 [B-00/IV-D/-/LRP]
大阪 [B-00/IV-d/-/ssc]
5 地球環境データブック / クリストファー・フレイヴィン 編著
ワールドウォッチジャパン 2006/2007
主要基礎データに「バイオ燃料」、ワールドウォッチ「輸送用バイオ燃料」の項目あり。
東京 [B-00/IV-BD/-/VS-06-07]
大阪 [B-00/IV-d/-/tkd-2008]
6 Renewable Energy: RD & D Priorities: Insights from IEA Technology Programmes
O.E.C.D. International Energy Agency (IEA) 2006
国際エネルギー機関(IEA)加盟国(26カ国)における再生可能エネルギーに関する研究開発実証、政策展開、動向報告。各技術別動向(風力、バイオエネルギーなど)と加盟国別動向。
東京 [B-061/V/00/RER]
大阪 [B-00/V/00/RER]
7 Technologies for Mitigation of Greenhouse Gas Emissions
Asian Regional Research Programme in Energy, Environment and Climate (ARRPEEC) 2005
「エネルギー・環境・気候に関するアジア地域研究プログラム(ARRPEEC)」による温室効果ガス削減技術の現状、政策、導入促進の問題点等報告書。バイオマスエネルギー技術の導入も研究対象の一つになっている。同ネットワークに参加している国別(アジアスリランカインドインドネシアタイベトナム中国フィリピン)の資料。
東京 [B-○○○*/IV-BD/-/ARP-05] *国コード
8 Energy Policy Act of 2005
Lexis Nexis : Matthew Bender , 2006
2005年成立の米国エネルギー政策法。主要条項の要約と分析。アメリカのエネルギー戦略の根幹となっている法。バイオ燃料の最低使用量を2012年までに75億ガロンに倍増するとし、その後のエタノール燃料ブームの発端となった。
東京 [B-314/V/-/MKL]
9 デンマークという国自然エネルギー先進国 / ケンジ・ステファン・スズキ 著
合同出版 , 2006.2.
資源小国デンマークの、環境・エネルギー政策・取り組みー風力発電、バイオマスプラントなどによるエネルギー国内自給システムなどーを紹介。
B-214/V-F/-/KSS
10 中国エネルギービジネス /井熊均, 王[テイ] 著
日刊工業新聞社 , 2006.8.30
中国で増え続けるエネルギー需要と供給事情を分析、日系企業に向けビジネスチャンスとリスクを解説。省エネ、新エネビジネスの章で、バイオマスエネルギーの可能性につき言及。
東京 [B-113/V/00/IKU]
大阪 [B-113/V/00/ceb]
【バイオマスエネルギー】
11 バイオマス利活用市場の全貌と将来予測
富士経済 , 2006.7
バイオマス利活用技術・製品のうち特に付加価値の高いものに焦点をあて、法的、社会的、経済的側面など様々な角度から分析、今後のバイオマス利活用ビジネスの可能性と市場の方向を検証。バイオマス市場分析(製品、メーカーシェア、価格、技術等)、注目企業事例など掲載。
東京 [B-9/IV-D/-/FK-06]
12 バイオ燃料 : 畑でつくるエネルギー / 天笠啓祐
コモンズ , 2007.10
世界的バイオ燃料ブームの全容に迫り、穀物市場、環境、開発途上国への影響など問題点を提示。米国、ブラジル、EU、日本などバイオ燃料導入の動きを把握することができる。
東京 [B-00/V-F/006/AKB]
13 バイオマス用語事典 / 日本エネルギー学会 編
オーム社 , 2006.1
バイオマスに関連する用語を網羅して収録した事典。語意解説の他、英語名、同義語、参照語、関連語、商品名が、図表、数式と共に記載されている。掲載用語を6分野(対象・生産・変換・事例・システム・政策)にした一覧表もあり、ハンドブックとしても利用可能。
東京 [R-VI/V-F/006/JIE]
14 バイオマス / 木谷収 著
コロナ社 , 2004.12
東京 [R-VI/V-F/006/KO]
15 Biomass and Agriculture
O.E.C.D 2004
2003年6月に開催された「バイオマスと農業」についてのOECDワークショップ(26カ国)報告書。
B-061/V-F/006-09/BAS
大阪 [B-061/V-f/-/BASMP]
16 Biofuels for Transport
O.E.C.D. International Energy Agency (IEA) 2004
国際エネルギー機関(IEA)による世界の輸送用バイオ燃料市場概況。バイオエタノール、バイオディーゼルの基礎知識、生産量、生産コスト、温室効果ガス削減効果、セルロース他バイオ燃料資源候補、今後の動向など、輸送用バイオ燃料についての情報を網羅。
東京 [B-061/V-F/006/BTI]
大阪 [B-061/V-f/006/BT]
17 欧州バイオマス関連ビジネスの現状と将来展望
矢野経済研究所 , 2005.11
ドイツのバイオマス関連企業を中心とした欧州バイオマス関連ビジネスの最新動向
B-2/V-F/006/YKK-05
18 バイオマスエネルギー利用技術 / 湯川英明 監修
シーエムシー出版 , 2006.10.
バイオマスエネルギー利用の技術を解説。総論編と各論編の2編構成で、各論編には、「科学的変換技術体系」、「生物的変換技術」、「物理・化学的糖化分解」、「超臨界流体分解」などの技術内容のほか、「ガス化メタノール製造」、「エタノール燃料自動車」、「バイオマス発電」なども解説。
東京 [B-00/V-F/006/YUK]
19 バイオマス発電の最新技術 / 吉川邦夫, 森塚秀人 監修
シーエムシー出版 , 2006.7
バイオマスを利用した発電技術について、前処理から発電設備までの最新技術が紹介されたもの。構成は、「総論編」、「ドライバイオマス編」、「ウェットバイオマス編」に大きく分かれている。総論編には、「バイオマス発電の現状と市場展望」など掲載。
東京 [B-9/V-F/006/CMC]
20 エコバイオエネルギーの最前線 / 植田充美, 近藤昭彦 監修
シーエムシー出版 2005.9
様々なエコバイオエネルギー(エコエタノール、エコ水素、エコメタン、バイオディーゼル等)の製造技術と動向につき、多数の専門研究者により執筆。
B-9/V-F/006/CMC
21 バイオマスからの気体燃料製造とそのエネルギー利用
エヌ・ティー・エス 2007.10
バイオマスからのエネルギー製造プロセスの技術動向と展望。
東京 [B-9/V-F/006/NTS]
<バイオエタノール>
22 バイオエタノールと世界の食料需給 / 小泉達治 著
筑波書房 , 2007.9
世界(主に米国、ブラジル、中国、日本)のバイオエタノール需給状況・政策を詳しく分析、バイオエタノール需要拡大に伴う国際食料需給(トウモロコシ、砂糖等)への影響を予測。
東京 [B-00/V-F/-/CIT]
23 World Ethanol Markets The Outlook to 2015
F.O. Licht 2006
世界のエタノール(燃料、工業、飲料)市場と2015年までの予測。エタノール製品、市場、各国の生産量、消費量、政策、主要企業。巻末に貿易統計(約50カ国)。世界各国を網羅している資料は他に類がない。
東京 [B-00/VI-I/095/WEM]
24 図解バイオエタノール最前線 / 大聖泰弘, 三井物産 編
工業調査会 , 2004.11
バイオエタノールの利用の歴史にはじまり、米国、欧州、ブラジル、アジアなどでの導入・利用状況と世界市場の形成、様々な材料からのエタノール生産技術、輸送と貯蔵の技術、までを詳しく解説。また、自動車燃料としての利用の実態と課題をまとめるとともに、日本での利用状況や今後の普及拡大に向けての取り組みを紹介する。
東京 [B-00/V-F/006/KO]
25 エタノール市場の現動向と将来展望
Fuji-Keizai U.S.A 2006.8
米国におけるバイオエタノール(バイオエタノールとセルロース系エタノール)の生産量、精製所数の推移(実績)、生産額予測、原材料、メーカー別シェアなどの市場動向と、新技術や製品の商業化展望、原料展望、各R&Dセンターの活動・戦略など開発動向掲載。
東京 [B-314/V-F/095/FK-E]
26 Industrial Development and the Innovation System of the Ethanol Sector in Brazil / Yasushi Ueki
日本貿易振興機構・アジア経済研究所 2007.6
ブラジルのエタノール産業開発レポート。サトウキビの生産・消費、価格動向などの統計、栽培地域の地図など図表を豊富に用いて拡大著しいブラジルエタノール市場を解説。
東京 [B-431/V-F/006/DP-109]
大阪 [B-431/V-f/006/IDIS]
27 Fuel Ethanol: Brazil / Brazil. Ministry of Agriculture, Livestock and Supply, secretariat of Production and Commercialization
Dept. of Sugar and Ethanol 2004.6
東京 [S-431/VII-H/FE]
大阪 [B-431/VII-h/-/FE-2004]
28 循環資源大国ブラジルビジネス入門 / 小野瀬由一 著
同友館 , 2006.6
ブラジルビジネスの入門書。ブラジルの資源産業や、ブラジルの国営石油公団ペトロブラスとの提携によりエタノール輸入事業の展開を目指す日本企業が紹介されている。
東京 [B-431/XI-UD/-/ONO]
大阪 [B-431/XI-ud/-/jsb]
<バイオディーゼル>
1 図解バイオディーゼル最前線 / 松村正利, サンケァフューエルス 編
工業調査会 , 2006.10.31
バイオディーゼルについての基礎知識、世界における普及状況、品質規格と規制、各国政策、日本の具体的取組事例と普及における課題、将来展望など。
東京 [B-00/V-F/006/MAT]
大阪 [B-00/V-f/006/zbs]

関連雑誌記事

  • アフリカ「バイオ燃料生産に取り組む」:ジェトロセンサー 2007年9月号/ジェトロ
  • 「バイオ燃料の行方」:環境ビジネス 2007年11月号/日本ビジネス出版
  • 「燃料で変わる自動車」:日経エコロジー 2007年3月号/日経BP社
  • 「再生可能エネルギー特集:風力・バイオマス」:NEDO海外レポート 2007年10月/新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)
  • 「地球温暖化対策と新エネルギーの最新の動向と課題」:産業と環境 2007年6月号/産業と環境
  • 「メタン発酵施設の可能性」:月刊廃棄物 Monthly the Waste 2007年7月号/日報アイ・ビー
  • エネルギーと環境 /エネルギージャーナル社 (各号に関連記事あり)
  • 「Bio-methane The ultimate alternative fuel」:Environment Business Magazine 2007年9月号/Faversham House Group(バイオメタン 究極の代替燃料-イギリスにおけるバイオ燃料事情)

この他、ジェトロデイリー通商弘報にも各国のバイオ燃料動向など最新情報を盛り込んだ記事が掲載されています。(特集:バイオ燃料ブーム広がる中南米 2007年12月)

関連ウェブサイト

<海外>

★日本のエネルギー産業については、国立国会図書館テーマ別調べ方案内他のサイトへエネルギー産業の調べ方他のサイトへ」に詳しく掲載されていますので、ご参照ください。

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