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ジェトロ活用事例 - 世界に挑む中小企業

海外販路開拓成功事例

富士製紙企業組合 ロゴ

デザイン・機能性で和紙を世界に|メゾンエオブジェで開発賞受賞
阿波和紙の伝統を継承する富士製紙企業組合は、海外ネットワーク作りも積極的に展開している。最近出展したパリの見本市でも、出展品が賞を受けるなど大きな成果を収めた。

富士製紙企業組合
徳島県吉野川市

阿波和紙の伝統を継ぐ

阿波の国を巡る紙の歴史は古く、大同年間(806~810)にまで遡るという。江戸時代には藍を使った藍染め和紙が全国を席巻、最盛期の明治から大正期には700の製紙業者が存在した。戦後は洋紙に押され転廃業が相次いだ中、1952年に富士製紙企業組合が設立された。現在は「アワガミファクトリー」ブランドとして、和紙の特性・魅力を活かした紙づくりに取り組む。和紙産業の中で、問屋任せでは無くオリジナルブランドで直販も行う数少ないケースとなっている。

取扱い製品は多岐に渡るが、昔ながら職人が一枚づつ漉く手漉き製品では、手作りならではの形、厚さ、またビーズや花の種を漉き込むなど多様な製品を、主としてインテリア用に製造、中には2.4×3.5mという大作もある。機械抄きでは、伝統的な製法である流し漉きの技法を機械に置き換えて製造しており、ゆっくりと抄くことで原料の持つ光沢や風合いを活かした美しく強靭な和紙が生まれる。これらは、和紙でありながらオフセット印刷やインクジェット印刷ができることが特徴で、製本紙、便箋、封筒、包装紙、壁紙など幅広い用途に使用される。また、同組合は財団形態で阿波和紙伝統産業会館を運営、ここを拠点として海外アーティストや建築家との交流の輪を広げている。

メゾンエオブジェで開発賞受賞

富士製紙企業組合は現在、米国とベルギーに販売店を持ち、中国、タイでは生産委託を行っているが、これは藤森代表理事が以前から海外各地を巡り、人脈や拠点づくりに努められた結果といえる。同時に、それらの過程ではジェトロ徳島からのマーケット情報の提供やアドバイスが適宜活用されている。06年から09年の間には、和紙や版画用和紙のアート市場でのユーザー情報、販売ルート情報、小売文具店情報などにつき、各国ジェトロでのミニ調査などが10件以上実施された。

09年1月パリで開催されたメゾンエオブジェでは、ジェトロブースに出展した結果、小ロットながら10件以上のオーダーがあった。また、同展出展品の中からジャーナリストが選ぶ開発賞(Les Decouvertes)に同社の「アコーディオンメモパッド」が、そのデザインと機能性が評価され受賞の栄に浴した。これはメモ綴りに蛇腹のフォルダを付けたもの、アワガミファクトリーが米国のデザイナーとコラボレートしたawagami+1シリーズのひとつとして出展された。

富士製紙企業組合は10年のメゾンエオブジェにもawagami+1商品を中心に伝統的な染め紙などを出展の予定。“アワガミ”のグローバルなビジネスネットワークは更に広がることが期待される。

富士製紙企業組合
徳島県吉野川市山川町川東136
TEL 0883-42-2035
http://www.awagami.or.jp/他のサイトへ
設立:1952年1月23日
従業員:41名

利用したジェトロのサービス
  • 展示会・商談会への出展支援
    海外見本市を通じて日本企業のビジネスチャンスの拡大を支援します。

  • 海外ミニ調査サービス
    ビジネスの参考とするためのちょっとした調べもの、海外出張して現地調査するまでもないけれど、ちょっと知りたい情報について、世界約70カ所の海外事務所でお調べします。

  • 貿易投資相談
    本部(東京)、大阪本部、国内各地の貿易情報センターなどでは、お客様から電話、FAX、E-mailで寄せられるご相談にお答えします。

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