スービック湾自由港のマスタープラン作成で日本が支援

(フィリピン)

マニラ発

2019年11月12日

フィリピン財務省(DOF)は11月6日、スービック湾自由港(注)の開発マスタープランの作成に当たり、日本から技術支援を得ることで合意したと発表した。タイ・バンコクで開催されたASEAN関連首脳会合の期間中の11月4日に、日比両国首脳が会談を行った際に合意に至った。

DOFは、開発マスタープランの対象について、スービック湾および近隣エリアの道路ネットワーク、ロジスティックターミナル、災害リスクマネジメント、公共施設などの開発を含むとした上で、「今回の日本の支援は、両国の戦略的関係のさらなる深化を象徴するものだ」と、地元メディアに説明した。

DOFによると、ドゥテルテ政権が進める大規模インフラ整備計画「ビルド・ビルド・ビルド」の下で、日本から支援を受けたODAプロジェクトは10案件に上る。また、2018年12月現在で円借款供与額は82億6,000万ドルあり、フィリピンにとって日本は世界最大の援助国だ。

(注)マニラ首都圏から北方約147キロに位置する、1万3,800ヘクタールの特別経済・自由港区。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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