中国がイランの天然ガス開発プロジェクトから撤退

(イラン、中国)

テヘラン発

2019年10月11日

テヘランでの報道によると、イランのザンギャネ石油相は10月6日、ペルシャ湾に位置する南パルス天然ガス田のフェーズ11開発プロジェクトから、中国石油天然ガス集団(CNPC)が撤退したと発表した。

このプロジェクトは当初、CNPCとイランの国営石油会社であるペトロパルス、フランスのトタルの3者で共同開発する予定で、2017年7月に総額48億ドルの開発協定が締結されたが、2018年5月に米国が対イラン制裁を再開したことを受けて、トタルは早々に撤退を表明し、CNPCが引き継いでいた。

石油相によると、今後はペトロパルスが単独で、日量5億立方フィート(約1,416万立方メートル)のガス生産に向けて、2020年3月までに最初のジャケット〔海洋プラットフォームの躯体(くたい)〕の導入を行うという。

(中村志信)

(イラン、中国)

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