TICAD7を通じて日本との協業の可能性に手応え

(トルコ)

イスタンブール発

2019年09月20日

横浜で8月28~30日に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)には、トルコ海外経済関係評議会(DEIK)の呼び掛けにより、トルコから約30人のビジネスパーソン(添付資料参照)が参加した。

トルコでは、「両国が競合相手ではなく、日本とトルコの強みが互いに補完し合うことが、アフリカへの進出のカギとなる」とする、トルコで東洋鋼鈑と合弁事業を行っているトスヤル・ホールディングのフアット・トスヤル会長の発言が報道されている(「ヒュリイェット」紙9月2日)。

またDEIKは、トルコ以外に、今回のTICAD7に大規模なビジネスミッションを派遣した国がほとんどなかったこともあり、従来の英国、インド、フランスのようなアフリカにおいて積極的に事業展開している国として、トルコの存在感と可能性を日本にアピールできたとしている。トルコ企業各社は、会期中を通じて意欲的にネットワーキングを行い、「想定以上の収穫があった」「かなり手応えを感じた」と評価したところが多く、次回のTICADを含め、今後、国外でのアフリカ関連の国際会議の場にトルコとして積極的に関与していくべき、とのコメントもみられた。なおトルコは、2020年に第3回トルコ・アフリカ・パートナーシップ・サミットの開催を計画している。

会期中に日系企業とトルコ企業との間で、アフリカ関連プロジェクトに関する覚書(MOU)などが締結されたが、具体的には、アフリカでの分散型電源普及に向けた協力外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(三菱重工業-チャルックエナジー)、モザンビーク・ナカラ向けLNG(液化天然ガス)発電船事業外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(商船三井-カルパワーシップ)、戦略的提携に向けた協定書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(商船三井-トスヤル・ホールディング)、アフリカにおけるデジタルビジネス開発に関するMOU(三菱商事-チャルック・ホールディング)の4件がある。

(エライ・バシュ)

(トルコ)

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