家具メーカーのカンディハウス、フィリピンに初出店へ

(フィリピン)

マニラ発

2019年04月09日

家具メーカーのカンディハウス(本社:北海道旭川市)は、4月26日にフィリピンで初めて「カンディハウスショップ」を開業する。家具の製造販売を営む地場デザインズ・リグナ(以下、DL)と販売店契約を結んだ。カンディハウスは近年、アジア・オセアニア地域で販売代理店を通じた営業を強化しており、フィリピンは同地域で9番目の進出先となる。

販売代理店となるDLは、品質が高く、洗練されたデザインの高級家具の輸入販売にも力を入れており、これまで取り扱ってきたデンマークのヴェネルボに加えて、新たにカンディハウスブランドを迎える。DLが高所得者層の多いマカティ市で運営する直営店「カーサ・リグナ」の中に、カンディハウスショップが展開される予定だ。

安定的な経済成長で内需が拡大するフィリピン市場では、所得の底上げに伴って消費者のニーズも多様化しつつあり、新たな商品に対する関心と需要は高い。家具市場では、業界最大手のイケアがフィリピンの大手企業SMプライムホールディングスと提携して、世界最大級の量販店を2020年に開業する計画を発表している。差別化を求められる中で、DLのように、国内市場向け商品を充実させるため、日本の同業他社との連携を模索する例は多い。

(石原孝志)

(フィリピン)

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