マクリ大統領、モディ首相と48項目の共同声明を発表

(アルゼンチン、インド)

ブエノスアイレス発

2019年02月20日

アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領は2月18~19日にインドを訪問し、ナレンドラ・モディ首相と会談した。外交関係樹立70周年を迎えた両国が戦略的パートナーとして関係を強化することを確認するとともに、ビジネス機会の拡大についても確認した。

マクリ大統領は、18日にニューデリー、19日にムンバイを訪問。ニューデリーではモディ首相と、通商経済関係強化、農業、医薬品、原子力、鉱業など48項目にわたる共同声明を発表した。輸出市場の多角化を目指すアルゼンチン政府は、インドの市場拡大にも関心を示した。今回の首脳会談で、アルゼンチン産のレモン、チアシード、卵製品、魚粉、骨粉の輸出に対する衛生許可が認められたことが確認された。

アルゼンチンの2018年の対インド貿易は、輸出が16億200万ドル、輸入が8億8,800万ドルで、7億1,400万ドルの貿易黒字となっている。輸出産品としては大豆油や皮革類が中心だが、食品や野菜、果物などへの多角化を目指しており、今回の共同声明でもその旨が記載された。

ムンバイでは、マクリ大統領はインドの企業関係者と面談し、投資誘致に向けたトップセールスを行った。主な有望産業として、農産業、シェールオイル・ガス関連、太陽光などの再生可能エネルギーなどを紹介したとされる。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン、インド)

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