世界最大の空調冷熱展「AHR EXPO」が開催

(米国)

アトランタ発

2019年01月23日

世界最大の空調冷熱展示会である第71回AHR EXPO外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが1月14~16日にジョージア州アトランタで開催された。アメリカ暖房冷凍空調学会(ASHRAE)と米国冷凍空調暖房工業会(AHRI)が共催する展示会は毎年、学会の冬季総会と同時開催で行われる。18年ぶりにアトランタで開催された今回の展示会は37の主要業界団体が後援、米国を中心に世界33カ国・地域から約2,000社が出展、約6万人が来場した。

2つの展示ホールには、空調冷凍設備機器・部品、制御機器やシステム開発など、幅広い分野の大企業からベンチャー企業までブースを並べ、新製品・テクノロジーを披露した。

海外勢では、約200社が出展した中国をはじめ、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)支援企業が多数出展した韓国、台湾、インドなどアジア系企業の存在が目立った。日系企業では地元ジョージア州に拠点を置く三浦工業、リンナイ、三菱電機をはじめ、ダイキン工業、ノーリツ、パナソニック、富士通、日立製作所、荏原製作所、鷺宮製作所などの米国法人が積極的に製品紹介を行っていたほか、日本からもツインバード工業、バンテック、西部技研などが出展した。

展示ホールに隣接した大小のカンファレンス会場では、有料の講習や資格認定試験のほか、各企業による最新技術の紹介や新製品の実演デモ、業界関連セミナーなど212の分科会が行われ、パナソニック・エコソリューションズや日本カノマックス、ダイキン工業、安川電機などの日系企業も登壇した。

10の部門におけるAHR EXPOイノベーション・アワード外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは「グリーンビルディング」部門でエンベリッド・システムズ(本社:ボストン)が受賞するなど、エネルギー効率や環境への影響を重視したテクノロジーへの関心の高さがうかがえた。イノベーション・アワードには日系企業のノーリツや韓国系企業のサムスン空調、LG電子もファイナリストとしてノミネートされた。

次回のAHR EXPOは2020年2月にフロリダ州オーランドで開催される。

(ラマース直子)

(米国)

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