エヤワディー管区投資フェア開催、投資を呼び掛け

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2018年12月10日

ミャンマー西部エヤワディー管区のグエサンで11月30日~12月1日、「エヤワディー管区投資フェア」が開催された。初日にあいさつした管区政府のラーモーアウン首相は、同管区におけるビジネスの可能性を説明し、投資を呼び掛けた。投資フェアはミャンマー投資委員会(MIC)、国際協力機構(JICA)、エヤワディー管区政府の共催、ジェトロ、MSRの後援で開催され、国内外から約600人が参加した。日本が支援する投資フェアとしてはマンダレー管区、シャン州、カイン州に次ぐ4カ所目の開催となる。

エヤワディー管区は、人口630万人でヤンゴン管区に次いで人口の多い州・管区であり、全国のコメの28%を生産する穀倉地帯として知られている。西側はベンガル湾に面しており、漁業や魚・エビの養殖が盛んで、今回投資フェアが開催されたグエサンやチャウンターなどの美しいビーチリゾートもある。投資企業管理局(DICA)のアウンナインウー局長は、農業、製造業、観光などの投資可能性について説明した上で、新投資法によって法人税免税を5年間受けられる地域と7年間の地域がある中で、同管区内では後者が多いことを利点として挙げた。

写真 投資フェアであいさつするラーモーアウン管区首相(ジェトロ撮影)

投資フェアであいさつするラーモーアウン管区首相(ジェトロ撮影)

投資フェアの併催イベントとして、地元企業や団体、政府機関による展示会が行われたほか、外国企業や管区外の投資家と地元企業によるビジネス商談会も開催された。12月1日にはグエサンビーチ周辺の不動産開発現場、エビの養殖場、パテインインダストリアルシティなどを視察するツアーが開催された。パテインインダストリアルシティは、ミャンマー企業のエヤヒンターホールディングスが中心になって開発する工業都市で、国際水準のインフラ環境が整った工業団地、河川港、商業・住宅地域を含む。ミャンマー投資委員会の投資許可を既に受けており、1,200エーカー(約485ヘクタール)のゾーンAを2019年中に完成させる計画だ。

写真 開発が進むパテインインダストリアルシティ(ジェトロ撮影)

開発が進むパテインインダストリアルシティ(ジェトロ撮影)

(田原隆秀)

(ミャンマー)

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