日本酒セミナーをアトランタ、マイアミで開催

(米国)

アトランタ発

2018年11月15日

ジェトロは日本酒の普及啓発を図る「101 SAKE Educational SESSION」を11月4日にジョージア州アトランタで、11月5日にフロリダ州マイアミにて開催した。レストラン、バー、ホテル関係者らアトランタで32人、マイアミでは40人が参加した。

イベントでは、「酒ソムリエ」の認定を受けた外国人講師が、日本酒の原材料、造り方、飲み方、保存方法といった基本的な内容に加えて、試飲も行いながら、純米大吟醸、純米、本醸造などの味や香りの違いを説明した。さらには日本酒の種類に応じた複数のチーズとのペアリングを行い、日本食以外の料理とも合うことを紹介した。アトランタの講師からは、日本酒のマーケティングの手法として、顧客がオーダーしやすい少量での商品提供、銘柄に加えて英語の商品名付け、使用単位表示の変更(ミリリットルからオンスへ)、分かりやすい味の説明(例えば、「すっきりした味わい」よりも、ワインにならって「メロンの風味」)などの提案があった。

写真 アトランタの会場で、講師から日本酒について説明を聞く参加者(ジェトロ撮影)

アトランタの会場で、講師から日本酒について説明を聞く参加者(ジェトロ撮影)

講師の説明の後には、両会場にて日本酒を取り扱うディストリビューターがさまざまな種類の日本酒をテーブルに並べて紹介し、参加者が思い思いに試飲や料理とのペアリングを試していた。

写真 マイアミの会場でディストリビューターから提供される日本酒を試飲する参加者(ジェトロ撮影)

マイアミの会場でディストリビューターから提供される日本酒を試飲する参加者(ジェトロ撮影)

参加者からは、「今回学んだ知識でこれから自信をもって顧客に日本酒を紹介したい」「次回はお店のスタッフを多く連れてきて勉強させたい」という声が寄せられた。レストランやバーなどでまだ日本酒を取り扱っていないという事業者からは、「日本酒の醸造プロセス、香りや味の違いなど初歩からしっかり学ぶことができた」「バーのラインアップにこれから日本酒を加えたい」といった声も聞かれた。

(石田励示)

(米国)

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