北西連邦管区の新大統領全権代表が決定

(ロシア)

サンクトペテルブルク発

2018年11月15日

プーチン大統領は11月7日、北西連邦管区の大統領全権代表にアレクサンドル・グツァン連邦次長検事を任命する大統領令に署名した。本任命は、アレクサンドル・ベグロフ前大統領全権代表がサンクトペテルブルク市長代行に就任したことに伴うもの(2018年10月12日記事参照)。

グツァン氏は1960年生まれ、レニングラード州出身。1987年にレニングラード国立大学(現サンクトペテルブルク国立大学)を卒業後、レニングラード市(サンクトペテルブルク市)を中心に検察官として活動し、2007年から連邦次長検事を務めていた。1987年にレニングラード国立大学を卒業した同窓生にドミトリー・メドベージェフ首相がいる。

グツァン氏の就任については、北西連邦管区内の州知事を中心に好意的な見方が主流だと報じられている。ボログダ州のオレグ・クブシニコフ知事は「グツァン氏はレニングラード州の生まれで、キャリアの多くの時間をサンクトペテルブルクで過ごしており、この地域の課題についてはよく知っている」と評価する(「タス通信」11月7日)。また、アルハンゲリスク州のイーゴリ・オルロフ知事も「グツァン氏は管轄となる地域に繰り返し足を運んでいる。われわれがどのような課題に悩み、どのように取り組んでいるかを理解している」と述べている(同)。

大統領全権代表については、6月にも連邦管区の8人のうち3人が交代している(2018年6月29日記事参照)。

(一瀬友太)

(ロシア)

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