カタルーニャ州議会選挙、独立賛成の2派が議席の過半数制す-得票率では反対派が多数、短期的な独立機運は後退か-

(スペイン)

マドリード事務所

2015年09月29日

 スペインのカタルーニャ自治州議会選挙(議席数135)が9月27日に行われた。「独立を問う住民投票」として注目を浴び、賛成・反対両派を巻き込み選挙戦が過熱した。独立支持派の2勢力が議席の過半数を獲得したが、得票率では50%を割り込み、独立派の間での政権運営は難航する見通し。また、過半数の有権者が独立に反対したことで、民意を盾にした超法規的な「独立プロセス」の正当性も微妙となっている。同州の権限拡大要求をめぐる政治的緊張は今後も続くが、経済への影響は引き続き限定的とみられる。

ビジネス短信 7461711648dfc907

記事本文は、会員の方のみご覧いただけます。