中間層の拡大を背景に堅調な小売市場-欧米および地場系流通企業の新興国戦略-

(ブラジル)

サンパウロ事務所

2015年09月28日

 2014年の小売市場は、経済の低迷にもかかわらず、前年比8.3%増加した。ブラジルの3大流通業者は、スーパーマーケットのポン・ジ・アスーカルやエストラを傘下に持つフランス資本のコンパニーア・ブラジレイラ・デ・ディストリブイソン、フランス系カルフール、米国系ウォルマートだ。国土が広く流通網が脆弱(ぜいじゃく)なブラジルの各地方で、地方都市に流通網を持つ地場企業の買収を行ったり、独自の販売戦略を展開したりして、拡大する中間層を取り込み、売り上げを伸ばしている。ブラジルの前編。

ビジネス短信 5fbcca4cb315f397

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